2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23650049
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小山田 耕二 京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 教授 (00305294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土佐 尚子 京都大学, 情報環境機構, 教授 (40521117)
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Keywords | ボリュームレンダリング / 効能 / 機能的MRI |
Research Abstract |
本研究の目的は,ボリュームレンダリングの効能を評価するための方法論を開発し,その有用性の検証を行うことである.本研究では,アンケート調査・脳機能計測による効能評価法の開発を行い,複数の画像を使った評価実験を行い、その有用性が示唆された. ボリュームレンダリングでは、データ値を色値に変換してから画像化するために、この変換がデータ理解に及ぼす影響を評価する必要がある。このため、単純なデータ分布をさまざまな変換を通して画像化したものを被験者に提示し、どの変換方法がデータ分布の正確な理解に資するのかどうかをアンケート調査を用いて確かめた。この結果、グレイスケールを用いた線形変換がデータ分布の誤解を引き起こすことが少ないことが示された。次に、脳機能計測による可視化効能法開発に関する基礎的実験を行った。脳機能計測法としてはMRIが広く用いられているが、実験時には被験者が閉所に仰臥する必要があり、心理的圧迫が少なからず存在する。このため、今回は、通常の研究者が執務する状態に近い姿勢で計測を行うことのできる光トポグラフィーを使った脳機能計測を実施した。光トポグラフィーは、レスト状態に対するタスク状態の血流におけるヘモグロビン濃度の変化量を計測するものであり、今回採用したタスク状態は、30秒間計測対象画像を提示することであり、また、レスト状態は、タスク状態の前後で、10秒間、20秒間それぞれ、白背景画像を提示することであった。この結果、ある対象画像については、レストとタスク状態の間に有意差を認めた。この基礎実験をもとに、今後は、二枚のボリュームレンダリング画像に関して、並置・重畳の二つの方法で提示し、その効能の差について明らかにしていく予定である
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Research Products
(2 results)