2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23650214
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
饗場 篤 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20271116)
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Keywords | 脳分子プロファイリング |
Research Abstract |
本研究では、マウス脳のリン酸化プロテオミクスによってプロテインキナーゼC(PKC)gammaの基質を同定し、小脳機能におけるPKCシグナルの重要性を明らかにすることを試みた。昨年度までにPKCgammaノックアウトマウス(KO)の作製と小脳におけるリン酸化ペプチドの相対定量を行った。その結果、PKCgamma KOにおいて特にリン酸化の低下が顕著であった117種類のタンパク質を同定することができた。本年度はこれらの基質候補タンパク質の機能を解析するために下記の実験を行った。 (1)リン酸化候補タンパク質の発現解析 PKCgamma KOにおいてリン酸化量が大きく低下していた3つのタンパク質(Protein NDRG4, diacylglycerol kinase zeta, Serine/Threonine kinase Tao1)について、mRNAの発現解析を行った。マウス小脳よりtotal RNAを調製し、oligo-dTプライマーによって逆転写を行った。次に、それぞれの遺伝子についてリアルタイムPCRによって、mRNAの発現量を比較した。その結果、それぞれの遺伝子の発現量に野生型とKOとの間に大きな変化は見られなかった。このことからPKCgamma KOにおけるリン酸化量の低下は遺伝子発現量の変化によるものではないことを確認することができた。 (2)リン酸化ペプチドに対する抗体の作製 上記三種類のタンパク質についてリン酸化抗体の作製を行った。それぞれのタンパク質に対して、MS/MSによって同定されたアミノ酸残基がリン酸化されたペプチドを合成し、ウサギに接種した。ELISAによって抗体価の上昇したウサギより全採血を行い、抗血清を得た。現在これらの抗血清を用いて、ウエスタンブロットによるリン酸化量の変動解析と、免疫染色によるプルキンエ細胞における局在解析を行っている。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Ras-related C3 botulinum toxin substrate 1 (RAC1) regulates glucose-stimulated insulin secretion via modulation of F-actin2013
Author(s)
Asahara S, Shibutani Y, Teruyama K, InoueHY, Kawada Y, Etoh H, Matsuda T,Kimura-Koyanagi M, Hashimoto N, Sakahara M, Fujimoto W, Takahashi H, Ueda S, Hosooka T, Satoh T, Inoue H, Matsumoto M, Aiba A, Kasuga M, Kido Y
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Journal Title
DOI
Peer Reviewed
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