2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトと類似した発症機構を持つ革新的白髪モデル動物の開発
Project/Area Number |
23650241
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 昌志 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10281073)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 湖州恵 中部大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80345884) [Withdrawn]
後藤 友二 東邦大学, 理学部, 講師 (70362522) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
Keywords | 国際情報交換 / モデルマウス / 白髪 / メラノサイト / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景・目的】ヒトと同じように加齢とともに白髪が発症するモデル動物の報告は、世界的にみても、極めて限られている。さらに、白髪の発症を予防できる薬物も、ほとんど存在しないのが現状である。研究代表者らは、生下時に黒毛が、加齢とともに次第に白毛に変化する遺伝子改変マウス系を樹立することに成功した。本研究では、本マウスの白髪発症機構を解明するとともに、ヒトの白髪発症機構と比較することにより、本マウスの白髪モデルマウスとしての有用性を調べるとともに、白髪予防・治療剤開発の基礎を固める。 【研究成果】 1)メラノサイト機能および生存の制御に中心的関与することが報告されている複数の分子に焦点をあて、これらの分子機能および発現を制御する可能性のある分子および環境因子を発見した。2)メラノサイト系細胞の遊走および増殖に関与する新規分子を発見するとともに、本分子の遊走および増殖に関する機構の一部を試験管レベルおよび動物レベルで解明した。3)皮膚および毛包におけるメラニンの生理的意義について、生体防御の観点から試験管レベルと動物レベルで解析を進めた。4)白髪の発症機構解析に関する知見が蓄積してきた過程で、白髪の発症には、メラノサイトだけに焦点を当てた解析では不十分であり、皮膚および毛包を構成するメラノサイト以外の細胞の機能解析を同時に推進することが重要であると判断された。5)メラノサイト系細胞の増殖および細胞死に関与する細胞をターゲットとする免疫療法を動物レベルで検討した。6)メラノサイト系細胞の増殖および細胞死を修飾する分子をターゲットとする分子標的療法を試験管レベルで検討した。
|
-
-
-
-
-
[Journal Article] Melanoma-Initiating Cells Exploit M2 Macrophage TGF.2014
Author(s)
Tham M, Tan KW, Keeble J, Wang X, Hubert S, Barron L, Tan NS, Kato M, Prevost-Blondel A, Angeli V, Abastado J-P.
-
Journal Title
Oncotarget
Volume: 5
Pages: 12027-12042
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-