2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23650393
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
久木留 毅 専修大学, 文学部, 准教授 (60407632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 克佳 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ情報研究部, 先任研究員 (10321035)
山下 修平 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ情報研究部, 研究員 (80534859)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / シンガポール / 香港 |
Research Abstract |
当該年度は、2010年に開催された第1回ユースオリンピックゲームズ(YOG)の現地調査を実施した。調査対象は、主要組織および主要人物とした。最初に現シンガポールセーリング連盟専務理事(元スポーツ省職員/オリンピック選手)にYOGがスポーツ省や教育省に与えた影響と各競技団体に与えた影響について意見交換を行った。また、意見交換の場は、東南アジア競技大会(SEAG)が開催されていたインドネシアで行った。これは、SEAGを視察しておこくとは、本研究の目的の一つであるシンガポールのこの地域(東南アジア)における位置づけを確認する上でも重要と考えたからである。シンガポールスポーツコミッション(SSC)では、SSCに併設されているシンガポールスポーツ研究所(SSI)の見学も実施した。ここでは、シンガポールのスポーツ医科学の現状を一片を垣間見ることができた。ミーティングでは、YOGを経て今後のシンガポールにおけるエリートスポーツ戦略について意見交換を行った。特に研究の目的であるシンガポールにおけるスポーツ政策の方向性については、「Vision2030」を中心に確認することができた。YOGに出場した選手が所属するシンガポールスポーツスクール(SSS)では、YOGの影響とその後のカリキュラム等への影響について意見交換を実施した。最後に、元YOG組織委員会CEOとYOGを運営した中心メンバーらとのミーティングでは、YOGがシンガポールに与えた様々な影響について意見交換を行った。 これらの結果から、YOGが開催国であるシンガポールに与えた影響と、今後のシンガポールにおけるスポーツ政策の方向性に関する情報を収集することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的の達成度は、現在50%程度である。理由は、シンガポールにおける主要な組織と人物へのヒアリングがほぼ完了したからと考えている。さらに、シンガポールにおける今後のスポーツ政策である「Vision2030」について、主要遂行組織であるシンガポールスポーツコミッション(SSC)から直接話を聞くことができた事は、大きな意義があった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、今年度収集した情報を分析するとともに、シンガポールにおいて第1回ユースオリンピックゲームズ(YOG)に出場したアスリートへの調査と教育省関係者への調査を実施する必要が有る。さらに、「Vision2030」および主要スポーツ政策であるスポーツハブ構想の進捗状況に関する調査も引き続き実施する必要がある。 また、昨年度のシンガポールスポーツコミッション(SSC)との意見交換では、香港スポーツ体育学院(HKSI)が、シンガポールのスポーツに大きな影響を与えていることが明らかになった。香港のスポーツ事情も合わせて調査しておく必要があることが新たに明らかになった。 国内では、第1回ユースオリンピックゲームズ(YOG)に出場したアスリートやコーチへのヒアリング調査も実施していくことが必要である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
シンガポールスポーツ関係者へのヒアリング時に浮き彫りになった、新たな調査対象組織である香港スポーツ体育学院(HKSI)へのヒアリングのために渡航予定。
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