2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23650393
|
Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
久木留 毅 専修大学, 文学部, 准教授 (60407632)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 克佳 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ情報研究部, 先任研究員 (10321035)
山下 修平 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ情報研究部, 研究員 (80534859)
|
Keywords | 国際情報交換 / シンガポール / スポーツハブ |
Research Abstract |
当該年度は、元スポーツ省職員でシンガポールスポーツスクールGMであった、現シンガポールセーリング連盟シンガポールセーリング連盟CEOを勤める Tan Wearn Haw氏を日本に招聘し、YOG以後のシンガポールのスポーツ政策の最新情報についてヒアリングするとともに、建設中のスポーツハブについての情報を収集した。味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)において、Tan氏自身のオリンピアン、アジア大会メダリスト、シンガポールスポーツスクールGM、シンガポールスポーツ省、シンガポールセーリング連盟CEO という経験を踏まえて、長期戦略(ビジョン2030)やスポーツハブ建設を通じてシンガポールスポーツ界が実現しようと考えていることと、我が国のスポーツ政策の差異についての情報を得た。 また、 Wearn Haw氏は、国内競技団体での取り組みを通じてIOC副会長でありシンガポールのスポーツ政策の中心的存在であるSer miang氏とも近い。このネットワークから2020オリンピック・パラリンピック招致に関する話題にも触れることができた。IOCネットワークの重要性と今後の我が国におけるスポーツ政策の方向性にも言及した内容であった。さらに、 Wearn Haw氏を日本に招聘し日本における国際競技力向上の拠点であるNTCでヒアリングを出来た事は、今後のシンガポールとの連携を考えた場合に有意義であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の目的達成度は、約65%である。理由は、シンガポールにおける主要な組織と人物にはヒアリングを終えた。しかし、シンガポールのスポーツ政策の具現策であるユースオリンピックゲームズ(YOG)に出場したシンガポールジュニアエリートアスリートと日本のジュニアエリートアスリートへのヒアリングが終わっていない。2012年がロンドンオリンピックの年であり、思う様にヒアリングの日程調整が行えなかった。 ただ、今回シンガポールセーリング連盟CEOのWearn Haw氏を日本に招聘しヒアリングをできたことは大きな収穫であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は在外研修として英国に在住するため、研究の遂行が一部制約されてしまうことが考えられる。そこで、これまでに収集した情報を詳細に分析し加工した上で考察を加えていくことを中心に実施し、出来る限り研究を遂行していきたい。場合によっては、次年度は補助事業期間最終年度のため、必要に応じて補助事業期間延長の申請を行い、本研究課題の目的を達成することを心がけたいと考えている。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、ロンドンオリンピックが実施されたため、多くの研究対象者(ヒアリング対象者等)の日程調整が困難であり計画通りの調査が出来なかった。そのため予算を遂行することが出来ず、残額が生じてしまった。次年度の研究費の使用計画については、在外研修として英国に在住しているため計画通りのヒアリングが困難な状況である。そこで、経費を出来るだけ掛けずにこれまで情報収集した情報の分析、加工、考察に努めたい。
|