2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23650524
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山田 邦雅 北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (30399802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)
西森 敏之 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (50004487)
安藤 厚 北海道大学, 高等教育推進機構, 研究員 (20012510)
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Keywords | デジタルペン |
Research Abstract |
最終年度は、研究計画遂行上で発生した問題点の回避を試みることに終始した。問題点とは、デジタルペンを8本以上パソコンにつなげる際に使用するBluetoothアクセスポイントの開発会社が、デジタルペンを接続するためのファームウエアの開発を急遽断念したことである。 まず、アクセスポイントの開発元の本社から開発途中のファームウエアを入手し、アクセスポイントにインストールして複数ペンの接続を試し、このまま研究計画を進められるかの検討を行った。12本以上のペンの使用では、データの欠損が大きくなり、実用に耐えない状況であった。これは、BluetoothプロファイルのHIDの性質、もしくはデジタルペンADP-301のlow buffer、またはサイズの大きなパケットを送信することによるRF干渉が起こってしまうためだと考えられる。この問題は、個人での解決が困難であるため、アクセスポイントによる複数接続は断念するに至った。 そして、可能性のある代替案として検討したのが、複数台のパソコンをネットワークで接続し、各パソコンに7本のペンを接続する方法である。つまり、各パソコンで収集したデータをネットワークを介して扱うソフトウエアを開発する方法である。しかし、研究計画から外れたこの計画では、プログラミング方法を調べ、実行するための時間が足りなかったこと、また、複数台のパソコンで取り扱うクリッカーというのは煩雑さで実用性が低くなることが予想されるため他の方法の模索が並行で行われ、集中して取り組めなかったことがあり、完成にはいたらなかった。 このため、12本程度までの同時使用が可能なペンクリッカーの開発となっており、授業において各グループの回答のリアルタイム収集に利用できるものとなっている。
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