2012 Fiscal Year Annual Research Report
Japan-Passingを回避するための教育システム構築に関する研究
Project/Area Number |
23650557
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Research Institution | Kanazawa Technical College |
Principal Investigator |
山田 弘文 金沢工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (20280381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
竹俣 一也 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50167491)
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Keywords | 教育システム / PBL / 工学教育 |
Research Abstract |
問題解決型授業(Project-Based Learning:PBL)は社会人基礎力である「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の中でも、「チームで働く力」の育成に効果があり、またはそのような教育プログラムは構築しやすい反面、「前に踏み出す力」を育成できているとは言い難い。この力を育成するには、情報を的確に読み取り、判断する能力が必要不可欠である。そこで本研究では、研究代表者らのPBL実践の経験から次に実施すべき課題を提案し、それに対して効果を発揮できると考える教育システムを設計することを目的として研究を進めた。 まず、情報を読み取り、咀嚼できる力およびそこから目標が確立できる力を養い、グローバル化に対応できる明日のリーダーを育成するための教育システムを設計するために、タブレットPC、タブレット、タッチパネルモニタからなる思考トレーニングシステムを試作した。これは次のような使用を想定している。(1)1グループ2,3人からなる2つのグループでアイデアを競う課題(問題)を与え、学習者は各自のタブレットPCまたはiPadなどのタブレットを使ってアイデアをブレーンストーミング形式で提案していく。(2)各自のアイデアが出そろった段階で、2台のタッチパネルモニタからなる思考対戦テーブルへアイデアを映し出し、グループ内で思考対戦テーブル上に映し出されたアイデアを整理していく。(3)各グループでまとまったアイデアを公開し、審判が各グループのアイデアを採点し、勝者を決定する。 本研究では、システムの試作と簡単な試行実験を行うことができた。今後、競技を行うための良質な課題について検討する必要がある。
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