2012 Fiscal Year Research-status Report
ネットワーク化された極小規模博物館群による科学技術教育
Project/Area Number |
23650576
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
寺重 隆視 広島国際大学, 工学部, 教授 (80352045)
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Keywords | 科学教育 / 博物館 |
Research Abstract |
本研究は、科学博物館が立地しない地域においても児童・生徒らが科学・技術に関する体験活動を日常的に行えるようにするため、「地域の教育力」を全面に活用した極小規模博物館(類似施設)群と、学校教育、社会教育,家庭を含む科学教育ネットワークとを構築し、それらを用いた教育プログラムの開発・検証と、円滑な運営方法の確立を目的としている。 対象地域に「μ科博」を設置し、科学教育ボランティア団体が運営・指導することとした。主な対象者は当該地区の児童・生徒や保護者、地域住民とした。本研究者が製作した教材を各「μ科博」にハンズ・オン展示した。各「μ科博」の情報の共有や動画による通信を行うため、ネットワークの設備を行った。展示された教材は、3カ月程度を周期として各「μ科博」間でローテーションを行い、来館者ができるだけ多様な教材に接することができるように配慮した。このような「μ科博」を十二分に活用した教育プログラムを開発し、学校の放課後に当たる時間帯や土曜日等に開館して当該教育プログラムを実践した。「μ科博」自体の教育効果や、学校教育、社会教育、さらには家庭教育への波及効果を検証するとともに、「μ科博」を日常的に持続可能にするための条件を明らかにしつつある。 学校の放課後に当たる時間帯や土曜日、あるいは長期休暇等に各「μ科博」を開館して教育プログラムを実践した。このさい、初年度に設備したネットワークを十二分に活用し、すべての「μ科博」を一体的・補完的に運用することを試みた。また、各「μ科博」での教育実践の状況をデータベースに登録し、情報を共有した。さらに、児童・生徒や地域住民、保護者等の行動の変容を記録し、科学や技術に対する意識を調査することで、「μ科博」自体の教育効果や、学校教育、社会教育、さらには家庭教育への波及効果を検証しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象地域に「μ科博」を設置し、科学教育ボランティア団体が運営・指導する態勢を整えた。このような体制の下,本研究者が製作した教材を各「μ科博」にハンズ・オン展示した。展示された教材は、3カ月程度を周期として各「μ科博」間でローテーションを行い、来館者ができるだけ多様な教材に接することができるようにした。このような「μ科博」を十二分に活用した教育プログラムを開発し、学校の放課後に当たる時間帯や土曜日等に開館して当該教育プログラムを実践した。「μ科博」自体の教育効果や、学校教育、社会教育、さらには家庭教育への波及効果を検証するとともに、「μ科博」を日常的に持続可能にするための条件を明らかにしつつある。 学校の放課後に当たる時間帯や土曜日、あるいは長期休暇等に各「μ科博」を開館して教育プログラムを実践した。このさい、初年度に設備したネットワークを十二分に活用し、すべての「μ科博」を一体的・補完的に運用した。また、各「μ科博」での教育実践の状況をデータベースに登録し、情報を共有した。さらに、児童・生徒や地域住民、保護者等の行動の変容を記録し、科学や技術に対する意識を調査することで、「μ科博」自体の教育効果や、学校教育、社会教育、さらには家庭教育への波及効果を検証する体制を整えた。
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Strategy for Future Research Activity |
「μ科博」に関わった児童・生徒や保護者らによる体験・研究発表会を開催し、児童・生徒や保護者がプレゼンテーションの学習機会を得るとともに、自己評価と将来への展望を行う機会とする。また、運営・指導者の意識を調査することで「μ科博」を日常的に持続可能にするための条件を明らかにする。さらに、本研究の総括及び評価を行い、成果を世に問うこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「μ科博」に関わった児童・生徒や保護者らによる体験・研究発表会を開催するための費用とする。また,「μ科博」を日常的に持続可能にするための条件を明らかにする目的で調査・分析を行うための費用とする。さらに、本研究の総括及び評価を行い、成果を世に問うための学会発表,論文作成のための費用とする。
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