2011 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト培養細胞分泌のエクソソームによるマイクロRNA核酸医薬デリバリー法の開発
Project/Area Number |
23650626
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田原 栄俊 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00271065)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2012-03-31
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Keywords | エクソソーム / マイクロRNA / DDS / がん |
Research Abstract |
細胞が分泌するエクソソームをmiRNAのDDSとして利用できる基盤を形成するために、1.細胞が分泌するエクソソームを可視化できるシステムを構築する。2.分泌エクソソームの細胞の取り込み選択制の有無を検証する。3.組織特異的DDSを培養細胞、動物を用いて検証する(エクソソームの細胞の取り込み特異性が見いだされた場合)。4.miRNAが取り込まれているエクソソームの脂質構成を明らかにする。5.大量培養DDSシステム構築のための基盤形成を目標に研究を実施した。細胞が分泌するエクソソームを可視化に関しては、CD63-GFPを恒常的に発現できる細胞を6種作成し成功し、それらの細胞から蛍光ラベルされたエクソソームが分泌されていることを確認した。分泌エクソソームの細胞の取り込み選択制の有無の検証を実施したが、使用した正常細胞、癌細胞では効率に違いはあるものの選択性は見いだせなかったが、エクソソームによりmiRNAが、他の細胞にデリバリーできることは明らかにできた。miRNAが取り込まれているエクソソームの脂質構成に関しては、質量分析装置を用いた解析により細胞膜と同様の脂質構成であることがわかった。大量培養DDSシステム構築のための基盤形成に関しては、エクソソームの分泌が高い細胞を同定でき、これらを用いて恒常的に特定のmiRNAを発現する細胞を構築し、高濃度のエクソソームを分泌できる細胞系を構築することができた。さらに、エクソソームを超遠心機により高濃度に濃縮する系の確立ができた。これらの細胞系とエクソソーム濃縮系を用いて、大量培養装置の開発が行える大量培養DDSの基盤形成を構築することができた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] miR-22 represses cancer progression by inducing cellular senescence2011
Author(s)
D.Xu, F.Takeshita, Y.Hino, S.Fukunaga, Y.Kudo, A.Tamaki, J.Matsunaga, R.Takahashi, T.Takata, A.Shimamoto, T.Ochiya, H.Tahara
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Journal Title
J.Cell Biology
Volume: 193
Pages: 409-442
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Two unrelated patients with MRE11A mutations and Nijmegen breakage syndrome-like severe microcephaly2011
Author(s)
Y.Matsumoto, T.Miyamoto, H.Sakamoto, H.Izumi, Y.Nakazawa, T.Ogi, H.Tahara, S.Oku, A.Hiramoto, T.Shiiki, Y.Fujisawa, H.Ohashi, Y.Sakemi, S.Matsuura
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Journal Title
DNA Repair (Amst)
Volume: 10
Pages: 314-321
DOI
Peer Reviewed
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