2012 Fiscal Year Research-status Report
住民の意識・認知からみた持続可能な地域づくりの計測指標の試行的開発に関する研究
Project/Area Number |
23651042
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
白井 信雄 法政大学, 地域研究センター, 教授 (70597260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 充 法政大学, 社会学部, 教授 (80339506)
増原 直樹 法政大学, 政策科学研究科, 講師 (30597802)
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Keywords | 持続可能 / 地域づくり / チェックリスト / 市民協働 / 山間集落 |
Research Abstract |
本研究では、世界や地球の持続可能性をボトムアップで実現していく単位としての“地域及びそこに暮らす住民”に焦点をあて、その持続可能性を、地域住民の認知面で計測するチェックリスト型指標を開発する。また、この指標をモデル・スタディ地域で試行し、持続可能性に係る地域と住民の相互影響構造、地域施策の効果や改善点等を明らかにする。これにより、地域及び住民の持続可能性の向上を企図する地域施策のチェック&アクション(事後評価と見直し)の方法論を導出する。 平成24年度は、持続可能性に係る3側面(地域認知、主体意識、地域と主体の関与)と6領域(環境、経済、社会、環境×経済、経済×社会、社会×環境)について作成した評価尺度(定性的なチェックリスト)をもとに、WEBモニター(合計1,000サンプル、年代・性別・居住地特性別に層化抽出)によるアンケート調査を実施し、評価項目に対する評価尺度の内的整合度を基準にして、地域の持続可能性を計測する45の尺度の抽出等を行った。さらに、地域の持続可能性と主体の幸福度の関係の分析等を行った。作成したチェックリストを用いて、浜松市山間2地区での試行を行い、その実用性の検証を行った。また、山形県朝日町内4地区においても同様の試行を開始し、チェックリストを用いた住民による地域診断までを実施したところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
浜松市山間2地区での試行はチェックリストを用いた住民による地域診断、ワークショップまで実施したが、その成果の地区への報告等を残している。また、山形県朝日町での試行は地域診断を実施したところであり、その結果の集計・分析とワークショップはこれからとなっている。研究成果の論文としての発表については、1論文を投稿したところであり、さらに試行結果の論文化等を残している。
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Strategy for Future Research Activity |
浜松市山間2地区の試行結果の地区への報告、山形県朝日町での試行の完結等を行い、持続可能な地域づくりのチェックリストを用いた地域診断とワークショップの有用性を検証したうえで、論文発表、WEBサイトの構築等により、成果を還元していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
浜松山間2地区の試行結果の分析レポート作成、一連の研究成果を公表するWEBサイトの構築に関して、謝金の支払いを行う。また、浜松山間2地区での報告等に係る経費(交通宿泊費)とする。
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