2013 Fiscal Year Research-status Report
小地域データを用いた上海市社会地図の作成と可変地区単位問題の検討
Project/Area Number |
23652181
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥貫 圭一 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (90272369)
|
Keywords | 上海 / 社会地図 |
Research Abstract |
上海にある同済大学都市計画系の王徳教授、朱瑋講師、李仙徳研究員、および大学院生3名が来日したので、名古屋大学において8月2日に地理学セミナーを開催した。セミナーの中で本科研に密接に関係する研究発表として、「上海市における高齢者福祉施設の空間的分布」「上海市における情報コミュニケーション産業の立地分析」「上海市の商店街における歩行者の空間認知」があり、討論した。 王徳教授は、名古屋大学客員教授として1ヶ月滞在したので、滞在期間中に彼とともに、人口普査、経済普査の各種データの上海社会地図への有効性について検討した。また、一部のデータについては上記大学院生・研究員とともに社会地図を作成し、各統計値の空間分布について検討した。その結果、街道別統計によれば、常住人口密度は、2010年においても相変わらず中心区において高いが、2000年に比べ、人口密集地は都心周辺に広がり、郊外の一部で人口増加が顕著であるなど、都心コアへの人口の集中は相対的に弱まっており、ドーナツ化(都心空洞化)現象の兆しが見えることが明らかとなった。 研究成果としては、京都国際地理学会議で、次の発表を行った。 Shan Song, De Wang, Kohei Okamoto, Wei Zhu 「Development and spatial distribution characteristics of residential facilities for the elderly in Shanghai」8月7日、国立京都国際会館
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「科学研究費助成事業補助事業期間延長承認申請書」に記した理由により、2013年度中に一部のデータが使用できなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
現時点では、一部のデータが2014年度にどの程度利用できるのか不明の点もあるため、カウンタパートの王徳教授と緊密な連絡をとって研究を遂行する。上記データの使用が使用できない場合も、他のデータ等を用いて上海市社会地図の完成をめざす。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「科学研究費助成事業補助事業期間延長承認申請書」に記した理由により、2013年度中に一部のデータが使用できず、研究期間を2014年度末までに延長することにした。 研究打合せのための海外旅費、および分析結果の日本語・中国語双方向での翻訳費用に充てる予定である。
|
Research Products
(1 results)