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2013 Fiscal Year Annual Research Report

障害者の優れた能力の検証とその組込を可能にする社会構築パラダイムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 23653154
Research InstitutionOkayama Prefectural University

Principal Investigator

田内 雅規  岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (00075425)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河田 正興  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70461241)
Keywords障がい者 / 視覚障害 / 受障時期 / 能力 / 環境因子 / 受容 / スキル
Research Abstract

本年度は、国内外の視覚障がい者に対して、バージョンアップした支援調査票およびエコマップ等を元にインタビュー調査を実施した。国内の視覚障がい者については、中途視覚障がい者(3名)、早期失明者(先天盲を含む)(3名)の双方についてインタビューを行い、国外については米国の早期失明者(2名)について調査を実施した。その結果、早期失明者においては、特に家族の支援が非常に効果的に働き、先天失明者の多くが経験している幼少期における‘異質な存在としての自己の再確認’の過程を比較的容易に切り抜け受容することが示された。また、教育を受ける過程では盲学校、普通学級があるが、日本では盲学校出身者の満足度は高く、一方普通学校の場合は満足度は必ずしも低くないが、交友関係や学習支援に対して要望を持っていた。国外の視覚障がい者の場合には、一人が盲学校、もう一人が普通学級出身であったが、どちらも学校の学習支援や交友関係に対して満足していることが分かった。
中途失明者においては早期失明者に比べて障害を受容するに多くの時間がかかり、後悔、自責の念が永続する傾向にあることは従来の報告にもある通りであったが、社会に出て責任ある立場や栄誉を得ている場合には、そのような影の部分はほとんど見られなかった。しかし、移動スキル、情報獲得・発信の技術に問題を有している場合が少なからず認められた。今後の課題として、従来は所謂‘成功者’の調査を主としてきたが、今後必ずしも物質、精神面で充足していない中途視覚障がい者や早期失明者についても比較的に調査することが挙げられた。また、国外については、中途失明者の現状を知り、比較することに意義があると考えられた。

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Published: 2015-05-28  

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