2011 Fiscal Year Research-status Report
コーパスの構築を通した労働・職業関連生涯学習の問題構造の解明
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23653247
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
末本 誠 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80162840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴木 佳緒留 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (60106010)
平川 景子 明治大学, 文学部, 准教授 (40318663)
浅野 かおる 福島大学, 行政政策学類, 教授 (10282253)
上原 慎一 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10269136)
廣森 直子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (40315536)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 労働・職業能力の形成 / 生涯学習 / エンパワメント / 社会的排除 / ジェンダー / 自己教育 |
Research Abstract |
平成23年度の研究実績は、次の通りである。(1)文献研究を基に、職業関連生涯学習コーパスを構築するための用語の収集を行った。(2)定例研究会(明治大学)を開き、各研究小班ごと(経済構造の変化の影響・労働者教育の組織及び体制・教育論の再構成・社会的排除問題・成人学習論の探求)に、先行研究の整理、現状把握、課題の分析に関する討議を行った。(3)他領域との協同の理論構築を目指して、労働社会学の木本喜美子氏(一橋大学)を招いたミニシンポジウムを開催した。(4)国内の実地調査については、予定した東京土建技術研修センター・東京建築カレッジと日程調整ができなかったため、次年度送りにした。(5)同様に国外の調査についても、仲介を依頼する予定であったフランスのルグラン教授(パリ第8大学)との日程が合わず、次年度送りにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に進展していると考える。その理由は下記のとおりである。(1)定例研究会が着実に継続され、研究が蓄積されてきている。23年度に実施した定例研究会は7回だが、それ以前の研究活動を入れると16回を数える。(2)コーパスの構築に関しては、上記の研究活動の中で「職業訓練」「能力開発」「労働者教育」「社会的排除」「自立支援」「女性労働者」「企業内教育」「自己教育」「ライフヒストリー」「学習論」「過労死」「社会運動」「後期近代」「NGO」「障がい者」「能力主義」「外国人労働者」「構成主義」「組織変容」「社会的企業」「労働者協同組合」「若者自立支援」「アメリカ労働運動」「労働教育」「レイバーセンター」「workplace learning」などのように、幅広い用語が収集されている。(3)研究グループだけの活動ではなく、日本社会教育学会の共同研究として研究範囲が拡大している。23年度には、同学会の6月研究集会(明治大学)と秋の研究大会(日本女子大学)におけるプロジェクト研究として取り上げられ、共同で討議された。(4)国内外の実地調査に関しては、23年度内に実施することができず、課題として残った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策は、下記のとおりである。(1)定例研究会を継続し、前年度の研究活動の中で収集した用語を基にして、労働・職業関連生涯学習のコーパスの構築に取り組む。(2)同上の活動を通して、現代社会における労働・職業関連生涯学習の問題構造の解明に努め、研究的イッシューとして再構成する。(3)この研究を日本社会教育学会の範囲を拡大するために、6月研究集会(日本体育大学)および秋の研究大会(北海道教育大学釧路校)のプロジェクト研究テーマに据え、同学会の共同研究としての展開を図る。(4)同様の趣旨において、この研究を日本社会教育学会の次の年報のテーマとして位置づけ、『労働のエンパワーメント』として出版できるように、学会内部の手続きを進め研究の集約と成果の出版に向けた取り組みをする。(5)前年度取り残した国内の実地調査として、東京土建技術研修センターの東京建築カレッジの実地調査を行う予定。(6)同様に国外の実地調査として、フランスの1971年法(生涯教育の枠組みにおける継続職業訓練の組織に関する法律)に関わる現地調査と、モロッコで開催予定の国際生涯学習委員会の第3回の世界会議に出席を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費の使途は、次の通りである。(1)前年度同様、定例の研究会の開催に関わる旅費を主な使途とし、東京以外に在住する研究分担者に5回分の旅費を配分する。(2)ミニシンポジウムを開催できるよう、謝金を用意する。(3)補足的に、労働・職業関連生涯学習に関する文献を購入する。(4)海外の実態調査のために、フランスとモロッコに出張するための旅費を用意する。
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