2012 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国と日本における持続可能なエコヘルス教育(健康・環境教育)の教材開発
Project/Area Number |
23653287
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
渡辺 隆一 信州大学, 教育学部, 教授 (10115389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友川 幸 信州大学, 教育学部, 助教 (30551733)
木俣 美樹男 東京学芸大学, 環境教育研究センター, 教授 (90014852)
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
小林 敏生 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (20251069)
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Keywords | カリキュラム / 環境教育 / 健康教育 / ラオス / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究は、これまでのラオスでの研究で明らかになった成果と課題を応用・発展させて日本(先進国)とラオス(開発途上国)との連携的研究を行い、両国の比較を通して、①日本とラオスの教員養成機関へのエコヘルス教育(健康問題と環境問題の双方の改善に貢献する新しい教育アプローチ)の導入の可能性と課題の検討、②日本とラオスでの実践と研究の支援体制の確立、③アジア諸国でのエコヘルス研究ネットワークの将来的な構築に寄与することを目的とした。最終年度は、ラオス国立大学、信州大学教育学部、東京学芸大学教育学部において定期研究会を開催し、1年目に実施した質的、量的調査の結果をもとに、エコヘルス教育内容の決定した。また、ラオスおよび日本(信州大学)の教員養成系大学の健康教育・環境教育の担当者にインタビュー調査を行い、各大学でのエコヘルス教育導入の可能性と課題を検討した。また、ラオスについては、エコヘルス教育のカリキュラム案を作成した。さらに、サワンナケート県とラオス国立大学教育学部において作成したカリキュラム案の一部に関して研究授業を行い、その実践上の成果と課題を検討した。その結果、ラオス政府の関係者から、教員養成機関において開発したエコヘルスカリキュラムを用いたモデルプロジェクトを実施していくことについて正式な同意を得ることができた。また、信州大学でも環境教育の授業の中で、健康に関する内容を取り入れた授業を実践した。さらに、2013年の3月にラオス国立大学およびラオス教育省の関係者を日本に招聘し、2年間の活動、研究成果と今後の課題の共有を行った。その結果、研究のみならず実践活動の成果も高く評価され、2013年から2018年の向う5年間の共同研究の協定書を新たに締結することができた。また、東京学芸大学において、日本の環境教育とラオスの環境教育の実践および研究に関する交流会を実施した。
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Research Products
(13 results)