2011 Fiscal Year Research-status Report
南米ボリビア国の障害児教育における教師教育モデルの構築と展開
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23653314
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安藤 隆男 筑波大学, 人間系, 教授 (20251861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 清彦 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (50251004)
藤原 義博 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (10173501)
長崎 勤 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (80172518)
左藤 敦子 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 助教 (90503699)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / ボリビア / 教師教育モデル |
Research Abstract |
本研究は、わが国の特別支援教育の知の成果を整理することにより、ボリビア国における特別支援教育の教師教育モデルを構築し、アクションプログラムの策定とこれに基づく展開を行うことを目的とするものである。次に示すような内容から構成し、実施期間を2年間とした。一年次では、(1)ボリビア国の障害児教育における教師教育の現状分析と並行して、(2)筑波大学特別支援教育研究センター(以下、センターとする)で実施してきた現職教員研修プログラムの再評価を行い、教師教育モデルの構築と展開を行う。二年次では、(3)本邦及びボリビア国において展開したプログラムの評価と検証を行い、(4)その成果をもとに教師教育モデルを再構成する。なお、本研究は、JICAとの連携により取り組むものである。 一年次である平成23年度はJICAを通じて受け入れた、ボリビア国における視覚障害及び聴覚障害の教員養成機関の教員及び将来教員養成に関わることが期待される教員を対象に本邦研修を実施するとともに、ボリビア国におけるアクションプログラムのフォローアップを行った。本邦研修は、センターにおける、特別支援教育に関する制度と動向、教員養成における附属学校の使命並びに自立活動・個別の指導計画に関する講義・演習と、附属視覚及び聴覚特別支援学校における参加・実習から構成した。研究と実践の往還に基づく教師教育モデルの構築のために、筑波大学における学術研究機能を有するセンター及び実践研究の機能を有する附属特別支援学校を活用した。本邦研修及びボリビア国でのフォローアップ研修の知見、研修者による評価を得て、二年次の教師教育養成プログラムの再構成などに供する資料を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教師教育モデルの構築に当たり、(1)センターにおいてはすでに附属学校との協働による現職教員研修プログラムを実施した成果があること、そして(2)研究パートナーであるJICAとの連携により、ボリビア国におけるモデル適用のための情報、資料等を得ることができたこと、(3)ボリビア国における実地踏査及びフォローアップ研修により次年度のプログラム修正の資料が得られたことから、一年次における研究計画はおおむね順調に進展していると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
二年次には、ボリビア国からの知的障害教育及び肢体不自由教育に関わる教員養成機関の教員などを受け入れ、修正したプログラムに基づいて関係の附属特別支援学校との協働して研究を展開するものである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
一年次はボリビア国での現地情報の収集及びフォローアップのための現地訪問を行ったが、二年次では配分された予算の範囲では困難な状況である。得られた研究結果のとりまとめや成果の発表などに旅費や謝金、報告書の刊行に使用の予定である。
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