2012 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート内部を多重伝播する弾性波の複雑性に着目した劣化評価法
Project/Area Number |
23656280
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
服部 篤史 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30243067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 義信 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10362451)
野村 泰稔 立命館大学, 理工学部, 助教 (20372667)
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Keywords | 弾性波 / コンクリート / カオス / 超音波 |
Research Abstract |
本研究では,コンクリート供試体にカオス波形を入力し,透過した受信波のアトラクタを構築して,カオス特徴量であるリアプノフ指数,相関次元,および予測誤を評価することで,透過弾性波における骨材の影響について定量的な評価を行った.本研究の主な結果をまとめることで以下の知見を得た. 1)予測誤差は,弾性波速度と相関があり,W/Cの違いといったマトリクス部の密実性に影響を受ける. 2)相関次元は,中心周波数と強い相関があり,骨材の混入率といった骨材の影響を受ける. 3)リアプノフ指数は,中心周波数と強い相関があり,骨材の混入率といった骨材の影響を受ける. 本研究は,コンクリートの非線形性をカオス波形により捉える試行的な検討であり,より詳細な検討を今後進める必要がある.特に,これらの知見は入力波の特性に依存する可能性もあるため,今後は入力波の特性を変えてさらに検討を行う必要がある.また,リアプノフ指数などは周波数特性の変化に敏感であることから,コンクリート内の空隙部検知にも応用できる可能性があるため,今後検討を進めていきたい.
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Research Products
(1 results)