2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23656417
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
吉川 昇 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (70166924)
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Keywords | 鉛含有ガラス / マイクロ波 / 加熱 / 酸浸出 / 分析 / 浸出残渣 |
Research Abstract |
近年、薄型テレビの出現により旧来のブラウン管は廃棄される傾向にある。今年から地上デジタル放送が開始すると、廃棄は更に加 速する。ブラウン管用ファンネルガラスは鉛を含むため、廃棄には脱鉛が必要である。本研究はマイクロ波加熱を利用した鉛の迅速酸 浸出を行い、ガラスの廃棄/再利用を可能にする。近年、プラズマ発光分析(ICP)試料の作成には、被分析物質を迅速溶解できるマイクロ波ダイジェスチョン装置が一般的に使用されている。これは密封系小容器で行われるバッチプロセスである。本研究ではこの原 理を解明するとともに、溶液を循環させる方法により大気系で大量処理を行う方法を提案し、その可能性を調べることを目的とする。 また浸出反応においては、溶液の誘電率変化がマイクロ波の浸透距離を決定するが、被溶解物質であるPbガラス自体がマイクロ波 加熱されるか否かということが、浸出反応速度において重要な因子となる。このようなことから、両者の誘電率を測定する必要が有る 。またマイクロ波加熱に伴い、試料温度の上昇が生じるが、これに伴って誘電率が温度によりどの程度変化するか測定する必要がある 。この目的のため、高温(<700°C)までの誘電率を測定するための装置を自作し測定した。実験装置の準備を行うとともに種々の実験条件設定を行った。また侵出残渣の評価の目的のため残渣の観察を行ない、反応機構に関する検討を行った。
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Research Products
(3 results)