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2011 Fiscal Year Research-status Report

弱い相互作用によるベータ崩壊制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23656590
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

石橋 健二  九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00159766)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords放射性廃棄物 / 弱い相互作用 / ベータ崩壊 / ニュートリノ
Research Abstract

原子炉の使用済核燃料には多量の放射性核種(主にベータ崩壊核種)が含まれており、その処理処分が原子力発電の課題となっている。高深度地下への埋設処理処分が計画されているが、その一方で、できるだけ放射化量を少なくする取り組みが望まれる。放射化量低減の一例として、弱い相互作用を直接に抑制してベータ崩壊そのものを制御する方法が考えられる。この方法が発見・実用化されれば、放射性廃棄物の放射線リスクが軽減される。本研究では、弱い相互作用を制御してベータ崩壊核種の崩壊を抑制する実験研究を行い、実用的な処理方法としての発展する可能性があるかどうかを調べることを目的としている。 本年度は、日本原子力研究開発機構(東海村)の研究用原子炉JRR3(熱出力20MW)の炉心近くの原子炉ニュートリノを使ってコバルト60 について照射実験を行う予定であった。しかしながら、東日本大震災による東海村の被害によって、当初見込みと異なり最終的に平成23年度は年度末まで完全に研究用原子炉JRR3が運転休止になった。JRR3の運転の再開は平成24年秋が予定されている。本年度は、平成24年度の実験のために実験装置の性能向上をはかるべく、九州大学においてコバルト60を用いて環境ニュートリノを使った予備実験を行った。さらに、コバルト60線源を使ってゲルマニウム検出器による半減期測定の精度向上のため技術開発を行った。また、線源の熱処理のための電気炉を購入して、テスト熱処理を行い性能の確認を行った。加えて、来年度の実験のために日本原子力研究開発機構の研究用原子炉JRR3の利用申請を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究は日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の研究用原子炉JRR3(熱出力20MW)原子炉をニュートリノ源として実験することを予定していたが、東日本大震災による茨城県東海村の被害によって結果的に同原子炉が全く稼働できなかった。そこで、本研究は同原子炉を使用した実験を実施できなかった。そのために、本年度は実験装置の性能向上に努めた。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は日本原子力研究開発機構の研究用原子炉JRR3(熱出力20MW)が稼働する予定である。同原子炉を使用する実験回数を増やして、精力的に実験研究を進める予定である。しかしながら、もし、平成24年度も同原子炉が稼働しないようなら、京都大学原子炉実験所研究用原子炉KUR(熱出力1MW)などの原子炉を使用して研究を進める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度は、研究用原子炉JRR3(茨城県東海村)で実験するための旅費および実験費を中心に、研究費の繰越が生じた。平成24年度は、遅れを取り戻すべく、同所での実験回数を増やし旅費および実験費を支出して、鋭意研究を進める予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 電気化学ニュートリノ検出器信号と太陽活動との相関2011

    • Author(s)
      寺尾憲親、西井努、日高浩介、石橋健二、他
    • Organizer
      第6回放射線測定技術国際シンポジウム(ISORD6)
    • Place of Presentation
      マレ-シア、ランカウィ
    • Year and Date
      2011年7月13日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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