• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

潜伏感染ウイルスの再活性化を用いた新規非侵襲的ストレス指標の確立

Research Project

Project/Area Number 23657170
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石田 貴文  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20184533)

Keywordsストレスマーカー / 社会的ストレス / アミラーゼ / 潜伏ウイルス / 再活性化
Research Abstract

現代社会の抱える問題の一つにストレスの増大がある。ストレスの問題は、単に医学・生物学的なものだけではなく文化・社会的な要因も絡み、多様なストレス像が存在している。「病は気から」と言われるように、精神・心理的な抑圧は身体の免疫力を低下させることが知られている。その精神・心理的ストレスを非侵襲的かつ簡便な、しかも、定量的方法で測定できれば、心の健康のモニタリングにも貢献できる。本研究の目的は、非侵襲的方法で測定できるストレスマーカーの探索とマーカーとしての妥当性・有効性を確認することである。そこで、ヒトに常在し潜伏感染しているウイルスがストレスにより活性化する点に注目し、ウイルスの再活性化を社会的・心理的ストレスの新たな指標とする試みを展開した。ヒトに潜伏感染するウイルスは多々あるが、唾液中に排出されるEpstein-Barrウイルス(EBV)を用いることで非侵襲的方法に通じ、また、唾液中に分泌されるαーアミレースは近年ストレスマーカーとして注目されているので、αーアミレースも併せモニタリングした。共同研究を行っているタイ国コンケン大学医学部において、「運動と免疫・ストレス」に関する研究が行われていたので、唾液中のEBVとαーアミレースのモニタリングを行った。αーアミレースはストレスに対し敏捷にはんのうし、短時間のモニタリングに適していることがわかった。一方、DNAコピー数でモニタリングした唾液中EBV量は、およそ1週間程度遅れて推移していることが推察された。αーアミレースとEBV量の変動パタンの波形は一致しているわけではなく、EBVある程度の期間中のストレス量を積分したパタンと考えられた。すなわち、αーアミレースは即効性のマーカー、EBVは遅効性のマーカーと捉えられ、EBVはストレスの存在を遡って推測でき、両者を併用することでストレス評価がより密になると期待された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] Human papillomavirus genotype and cervical cancer in Northeast Thailand.2014

    • Author(s)
      Natphopsuk, S., Settheetham-Ishida, W., Pientong, C., Sinawat, S., Yuenyao, P. and Ishida, T.
    • Journal Title

      Asian Pacific Journal of Cancer Prevention

      Volume: 15 Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Extra-pair paternity confirmed in wild white-handed gibbons.2013

    • Author(s)
      Barelli, C., Matsudaira, K., Wolf, T., Roos, C., Heistermann, M., Hodges, K., Ishida, T., Malaivijitnond, S. and Reichard, U.H.
    • Journal Title

      American Journal of Primatology

      Volume: 75 Pages: 1185-1195

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi