2012 Fiscal Year Annual Research Report
林業労働死亡災害の一因であるかかり木の発生メカニズムと力学的特性の解明
Project/Area Number |
23658123
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
松本 武 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40555869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩岡 正博 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40213269)
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Keywords | かかり木処理 / けん引力 / 安全性 / 判定表 |
Research Abstract |
24年度は「かかり木の処理方法」を中心に研究に取り組んだ。 23年度の成果から,現在間伐が必要とされている林分において,2立木間に発生したかかり木については,人力による処理はきわめて困難であり,けん引具等を利用した処理でも大きな労力を必要とするケースが少なからずあることが明らかとなった。また,処理に器具や労力を必要とすることから,処理せず放置した場合,風等により自然に外れるケースが多く,放置した場合の危険性が明らかとなった。 そこで,より簡易に処理し得る方法として,伐採現場で行われることも多くガイドラインの策定が望まれている,かかり木の根元部分を切断してかかり木を外す方法,所謂元玉切りによるかかり木処理の安全性について検討した。研究の結果,2立木間に発生したかかり木の元玉切りによる安全なかかり木の処理が可能なのは,かかり木の角度が60度までであることが明らかとなった。60度を越えると予定外の方向に倒れ始め,80度前後では鋸断中にチェーンソーのバーが挟まれる,もしくは作業者側に倒れるケースも確認された。また,かかり木の角度、立木間隔とかかり木・かかられ木の枝張りの状態から,処理の可否を判定する判別関数を作成し,その的中率は8割であった。この判別関数から,現地で作業する際に,林分状況や発生したかかり木の状態から元玉切りによる処理の可否を簡易に判定できる判定表を作成した。
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Research Products
(3 results)