2012 Fiscal Year Annual Research Report
神経ペプチドグレリンの新規受容体の同定と作用機構の解明
Project/Area Number |
23659124
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
上田 雅博 鹿児島大学, 自然科学教育研究支援センター, 技術職員 (00448573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 昭世 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50274064)
乾 明夫 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80168418)
飯島 幹雄 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00305111)
岸田 想子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40274089)
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Keywords | デスアシルグレリン / 受容体 |
Research Abstract |
グレリンは、胃から分泌される神経ペプチドで、受容体GHSRを介して食欲中枢の刺激などの生理作用を示す。血中グレリン濃度は神経性食思不振症などの病態での食欲と密接な関係を示すので、臨床的にも今後重要となる。グレリンは、そのアミノ末端側の脂質を介して受容体と結合することがわかっている。一方、アミノ末端側に脂質の修飾がない型(非修飾型)は受容体に結合しないため、当初特に生理的な作用はないと考えられてきた。しかし、血中には非修飾型が修飾型よりも多量に存在することや、非修飾型グレリンを投与すると修飾型グレリンによる食欲亢進を抑制することから、非修飾型グレリンが未知のグレリン受容体を介して修飾型グレリンのシグナルに干渉していると考えられる。 連携研究者、乾が提供する非修飾型グレリンを固定化したカラムを作成し、界面活性剤で可溶化したブタ脳抽出液を材料として、アフィニティクロマトグラフィの手法でグレリン結合たんぱく質を濃縮し、抽出した。これをSDS電気泳動して、銀染色でたんぱく質を確認して切り出し、LC/MS装置を用いて質量分析で多数の候補分子の同定を試みた。しかしながら、バンドの数が予想以上に多かったため、同定には至らなかった。 そこで、サブプール化されたマウスcDNAライブラリーをcos細胞に発現させ、標識グレリンを作用させ、陽性クローンを含むサブプールの分離と陽性細胞のピックアップを試み、現在はその解析を進めている。
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