2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23659257
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮崎 貴久子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70464229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 健夫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70217933)
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), その他部局等, その他 (30246045)
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Keywords | 緩和ケア研究 / エビデンス・プラクティス・ギャップ / 疼痛 / オピオイド / パスウェー / 大規模データベース / 研究基盤 / インタビュー調査 |
Research Abstract |
緩和ケアの系統的研究推進の基盤の一部を整備する目的で、次の3課題から本研究を実施した。 1.わが国の緩和ケア研究の方向性を検討する目的で、わが国から海外に発信された緩和ケア研究文献(使用言語は英語)のレビューを実施した。英語発表とした理由は、研究の質をほぼ一定に担保するためである。2011年から2013年に発行された文献から、予め決められた組み入れ基準と除外規準に従って分析対象文献を絞った。結果を学会で発表(確定)する。 2.前年度に引き続き、大規模データベース(JMDC)から取得した、死亡が確定したがん患者の分析を進めた。使用データベースが複数の健康保険組合から収集したレセプトデータであるという特性から、分析対象を勤労者世代(20歳から64歳)と限定した。データ上で大腸がん、肺がん、胃がん、肝がん、膵がん、乳がん、前立腺がんと診断が確定した者のうち、死亡が確認された632人(男性381人、女性251人)を分析対象とした。入院回数を病院規模別に検討した。また、診療ガイドラインで推奨されているエビデンスレベルが高い治療方法と、現実の臨床で実施されている治療方法の差異であるエビデンス・プラクティス・ギャップを検討した。多くのがん患者に発症するがん性疼痛治療に用いられるオピオイドの投与と、その投与結果発症する便秘の緩和目的で使用される便秘治療薬について検討した。今後は、診断から死亡までのがん種ごとにパスウェーを記述する必要があろう。 3.上記1と2から、今後必要と思われる緩和ケア研究について、緩和ケア臨床医師を対象としたグループインタビューを実施した。3か所で、計18人の医師の参加協力を得た。録音データを逐語記録に起こし分析言語データとした。分析項目を「テーマ」「目的」「背景・理由」「対象(者)」「介入」「比較」「結果」「ほか」として、内容分析をした。結果は学会発表準備中である。
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Research Products
(3 results)