2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞増殖・不死化を阻害する低分子化合物スクリーニングと創薬化
Project/Area Number |
23659488
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金倉 譲 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20177489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織谷 健司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70324762)
齊藤 則充 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30597399)
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Keywords | 低分子化合物 / 細胞増殖 / アポトーシス / 細胞周期 / スクリーニング |
Research Abstract |
提案した新規増殖抑制剤開発の手順は、IL-3依存性増殖を示すBaf3細胞株の増殖・生存を阻害する低分子化合物のスクリーニング→各化合物が標的とする分子の精製・同定→各化合物の臨床応用の可能性の検討、と進めていくものである。 東京大学 生物機能制御化合物ライブラリー機構から供与を受けた約10000個の低分子化合物をスクリーニングした結果、Baf3細胞増殖を抑制する可能性がある61個の低分子化合物を選別できた。これら化合物の中には、アポトーシスを誘導するもの、細胞周期を制御するもの、Baf3細胞形態を変化させるもの、などそれぞれ特徴ある変化を誘導するものが含まれていた。これら61化合物に加え類似の構造を持つ新たな化合物に関して、骨髄性白血病細胞株32D、赤白血病細胞株MELなどに及ぼす作用を解析するとともに、化合物が水溶性であること、化合物がアミノ基や水酸基をもつこと、などを指標にして、候補化合物を4個 (T-167317, T-170633, T-005170, T-051702)に絞り込んだ。T-167317は、Baf3細胞特異的に細胞周期を制御した。T-170633は、Baf3細胞・32D細胞・MEL細胞に対し、細胞の多核化を誘導し細胞周期を制御した。Baf3細胞・32D細胞・MEL細胞に対し、T-005170は細胞死を、T-051702は細胞周期静止を、誘導した。これら4化合物の標的分子の精製・同定をおこなうために、各化合物をFGビーズに固相化する過程を終了した。
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[Journal Article] NAD-dependent histone deacetylase, SIRT1, plays essential roles in the maintenance of hematopoietic stem cells.2012
Author(s)
Matsui K, Ezoe S, Oritani K, Shibata M, Tokunaga M, Fujita N, Tanimura A, Sudo T, Tanaka H, McBurney MW, Matsumura I, Kanakura Y.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun
Volume: 418
Pages: 811-817
Peer Reviewed
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[Journal Article] The endothelial antigen ESAM monitors hematopoietic stem cell status between quiescence and self-renewal.2012
Author(s)
Sudo T, Yokota T, Oritani K, Satoh Y, Sugiyama T, Ishida T, Shibayama H, Ezoe S, Fujita N, Tanaka H, Maeda T, Nagasawa T, Kanakura Y.
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Journal Title
J Immunol
Volume: 189
Pages: 200-210
Peer Reviewed
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