2012 Fiscal Year Annual Research Report
末梢血質量分析と臍帯血出生コホートの連携による自閉症診断マーカーの検索
Project/Area Number |
23659560
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (20362189)
松崎 秀夫 福井大学, 子どものこころの発達研究センタ-, 教授 (00334970)
岩田 圭子 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 助教 (30415088)
|
Keywords | 児童・思春期精神医学 / 自閉症 / 質量分析 / 血清 / 診断マーカー |
Research Abstract |
本研究の目的は、質量分析技術により自閉症の生物学的マーカーを探索し、同定することにある。平成24年度は、以下の実験を行った。 ① NPO法人「アスペ・エルデの会」の協力を得て6歳から10歳までの自閉症児童および健常児童の血清を収集し、プロテオーム解析を行った。プロテオーム解析では、二次元電気泳動によるdifferential displayにより血清サンプルを展開し、疾患特異的なタンパク質スポットを特定、MALDI-TOF/MSによって質量分析を行った。その結果、10数個の候補分子を見出した。現在、候補分子のアミノ酸配列のホモロジーサーチを進めている。 ② ①と同様のサンプルを対象に、前年度に引き続きメタボローム解析を行った。CE-TOF/MSによる質量分析により、セロトニン代謝に関連する複数の代謝産物における有意な変化を見出し、それぞれのパスウェイマッピング解析を進めている。 ② 浜松医科大学子どものこころの発達研究センターが運営する「浜松母と子の出生コホート」の協力者の臍帯血サンプルについてメタボローム解析を開始している。サンプル数が1200と多いこと、測定機器の故障があったこと等から、当初の計画より進行が遅れているが、現在も解析を継続中である。
|
Research Products
(2 results)