2012 Fiscal Year Annual Research Report
MDM4-p53相互作用を分子標的とした革新的ながん治療製剤の探索
Project/Area Number |
23659658
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
時野 隆至 札幌医科大学, 医学部, 教授 (40202197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古畑 智久 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80359992)
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Keywords | 癌 / 分子標的 / p53 / MDM4 |
Research Abstract |
p53経路の不活性化はヒトの発がん機構に共通に見られる特徴である。がん遺伝子MDM4 (MDMX) によるp53経路の負の制御を阻害することは、p53経路の再活性化につながる。本研究では、MDM4-p53結合を競合的阻害する新規のペプチドを同定することを目的とする。ペプチドは相互作用できる領域が大きいので、高い親和性、高い特異性、低い毒性という特徴をもち、臨床研究への発展が期待できる。さらに、がん遺伝子MDM2およびMDM4の両方を同時に標的としたペプチド阻害剤同定に展開できれば、革新的な難治がん治療法の開発につながることが期待できる。 p53と MDM4タンパクの相互作用を阻害する標的分子を探索する目的で、本研究ではファージ ディスプレイ法を利用してp53-MDM4結合を阻害する新規のペプチドを探索した。MDM4タンパクのp53結合ドメインに特異的に結合するペプチドを、12-merペプチドのファージ ディスプレイ ライブラリーを利用して探索(1次スクリーニング)を行い、10億種類のランダムペプチド ライブラリーのスクリーニングを施行した。MDM4タンパクと結合する正常型p53タンパク由来のペプチド配列 [ETFSDLWKLLPE] と比較して、高親和性ペプチドを複数選択できた。そのペプチド構造にもとづき、より高親和性を有することが予測されるペプチドを多数合成し、MDM4-p53結合を阻害する標的ペプチドの同定を行った。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Genomic vulnerability to LINE-1 hypermethylation is a potential determinant of the clinicogenetic features of multiple myeloma.2012
Author(s)
Aoki Y, Nojima M, Suzuki H, Yasui H, Maruyama R, Yamamoto E, Ashida M, Itagaki M, Asaoku H, Ikeda H, Hayashi T, Imai K, Mori M, Tokino T, Ishida T, Toyota M, Shinomura Y
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Journal Title
Genome Medicine
Volume: (印刷中)
DOI
Peer Reviewed
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