2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23659739
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
森田 耕司 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30115513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 秀樹 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00377748)
白石 義人 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (00135253) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 心電図RR間隔 / 心電図RR間隔の呼吸変動量 / 動脈圧脈波 / 動脈圧脈波の呼吸変動量 / 指尖脈波 / 指尖脈波の呼吸変動量 / 輸液応答性 |
Outline of Annual Research Achievements |
心電図RR間隔の呼吸変動量(RRV), 動脈圧脈波の呼吸変動量(PPV), 指尖脈波の呼吸変動量(POPV)と10%輸液前後のCOの変化量(ΔCO)の相関をノンパラメトリックのSpearman rank modelにてSpearmanのRを求めた。また、血液量推定値の10%(175ml)輸液にてΔCOの変動が+15%以上である場合を輸液応答性有、以下の場合を輸液応答性なしとした場合のRRV, PPV, POPVの予測推定の確度見るために、ROC (Receiver Operating Characteristic)曲線下の面積を比較した。統計解析には、IBM SPSS V22を使用した。 ΔCOとRRV、 PPV、POPVの相関はそれぞれ,-0.097, 0.083, 0.123と有意な相関を示さなかった。Cannesson Mら1)の提唱するヒトにおける500mlの輸液負荷時にCOの増加が15%以上である場合を応答性有、それ以下を応答性無しとの区分したが、今回の豚における175mlの輸液時に同じ応答性の有無の閾値(CO15%増)を採用し、それぞれの呼吸変動量の予測確率をROCにプロットしてみると、曲線下の面積(AUC)は、RRV, PPV, POPVそれぞれ0.548, 0.489, 0.533であった。 結論として、全血液量の10%を輸液した場合のCOの15%増加を応答性有無の指標とした場合、有意ではないものの、ROC曲線下の面積であるAUC値にて推定確度を各呼吸変動量で比較すると、RRV > POPV > PPVであった。このことは、RR間隔の呼吸性変動量はその他の呼吸性変動量と同様に輸液応答性を予測できると推定される。
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Research Products
(1 results)