2013 Fiscal Year Annual Research Report
口腔機能の賦活とリラクゼーションのためのマッサージ手技の開発と効果の実証的研究
Project/Area Number |
23659988
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
麻賀 多美代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (30165691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒巻 裕之 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70312048)
保坂 誠 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60096500)
麻生 智子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80248848)
鈴鹿 祐子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (50299898)
吉田 直美 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (50282760)
日下 和代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00149254)
吉田 晋 北海道医療大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30555909)
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Keywords | マッサージ / 筋疲労 / リラクゼーション / 筋電図 / 周波数 |
Research Abstract |
本研究の目的は、口腔機能の賦活とリラクゼーションを目指した、口腔周囲のマッサージ手技を確立し、そのマッサージによる生理的反応とリラクゼーション効果を実証することである。当該年度は、ガムを咀嚼することで咀嚼筋の筋疲労を発現させ、口腔内、顔面に マッサージを実施し咀嚼筋に対するマッサージの効果とリラクゼーション効果について検討した。実験は、同一被験者に対してマッサージ実施と非実施の2つの施行を1日以上の間隔をあけて行った。マッサージの回復効果を調査するため、咬筋と側頭筋の左右4筋を筋電導出部位として、ガム咀嚼前と咀嚼後、10分間のマッサージ実施後に筋電図の測定を行った。また、マッサージ前後に開口量と咬筋の筋硬度の測定を行った。マッサージのリラクゼーション効果は、POMS短縮版を用いて測定した。マッサージ実施前、ガム咀嚼後、マッサージ後の筋電図を周波数分析した結果、ガム咀嚼後は筋疲労により周波数が低周波にシフトした。マッサージ実施後においては、非実施に比べ若干の高周波への回復傾向がみられた。開口量はマッサージ実施前に比べ、実施後はわずかに大きくなり、筋硬度はマッサージ実施後は有意に減少した。リラクゼーション効果を評価するPOMSでは、マッサージ実施により「緊張・不安」「疲労」の得点が実施前に比べ低下した。 口腔機能の一つである咀嚼に関与する咬筋の筋疲労とマッサージの関連性について調査を行った結果、口腔周囲のマッサージは開口量の増加と筋硬度の低下、心理的効果として疲労感などの軽減がみられた。歯科衛生士の徒手によるマッサージは、開口筋群の柔軟性の回復や緊張緩和、疲労回復に効果があることが示唆された。
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Research Products
(4 results)