2013 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学院生の論文作成のための統計学教育方法及び支援システムの検討
Project/Area Number |
23660004
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中野 正孝 三重大学, 医学部, 特任教授(継続雇用) (00114306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 洋一 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90113969)
西出 りつ子 三重大学, 医学部, 准教授 (50283544)
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Keywords | 看護系大学院 / 看護系大学院生 / 看護系大学 / 看護系大学生 / 論文作成 / 統計学教育 / 学習ソフト / 支援システム |
Research Abstract |
平成24年度は、平成23年度の調査に基づき統計学教育方法及び学習プログラム案として試作した「論文作成用統計学学習支援システム」は「統計学活用のための予備知識」と「論文作成のための統計解析入門」で構成した。平成25年度は、これらの有用性と問題点をさらに検討するため、5つ看護系大学院の協力を得てデータの収集と分析を行ったところ、「統計学活用のための予備知識」については、内容としては概ね好評であった。しかし、パソコンによる自己学習ソフトでは、基本的用語の知識不足が大きな課題であることが再確認され、解説サポートの強化だけでなく、大学院入学以前の統計学の知識の強化も重要であることが明らかになった。実際に、看護共用試験の開発・検討結果においても、推理・分析能力とともに計量的思考の不足が示唆されている。そこで、大学生が自ら主体的に学習することを促すための「調べる統計学教育方法」を考案し、2看護系大学で導入したところ、効果が期待できることが認められ、その成果を学習プログラム及びシステム開発の改善に取り入れた。一方、「論文作成のための統計解析入門」については、意見や感想の分析だけでなく、任意に選択した20人の受講生の演習課題レポートを分析した。その結果、①統計学の基礎用語の修得と理解の促進、②系統型学習と問題基盤型学習との連携、③問題基盤型学習教材の再検討、④邦文と英文表記・表現学習教材の作成、⑤系統型学習教材、問題基盤型学習教材及び表記・表現学習教材の統合化と視覚化の推進、などが学習プログラム及びシステムの改善に必要であることが明らかになった。以上を総合的に検討し、「系統型学習サブシステム」「問題基盤型学習サブシステム」「表記・表現学習サブシステム」からなる「視覚的統合学習支援システム」として発展させることの重要性について提起し報告した。それに沿って、今後も開発を推進していきたいと考える。
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Research Products
(7 results)