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2011 Fiscal Year Research-status Report

沖縄の「ケアリング文化」を活用したケアモデルの開発と有効性の検討

Research Project

Project/Area Number 23660018
Research InstitutionMeio University

Principal Investigator

大城 凌子  名桜大学, 健康科学部, 講師 (80461672)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永田 美和子  名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50369344)
鈴木 啓子  名桜大学, 健康科学部, 教授 (60224573)
武藤 稲子  名桜大学, 健康科学部, 講師 (00369547)
徳田 菊恵  名桜大学, 健康科学部, 助教 (90461673)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywordsケアモデル / ケアリング / 沖縄 / 文化
Research Abstract

本研究は、沖縄のケアリング文化に着目し、目標を共有し住民が相互に支えあう新たな共同体の構築と、住民自身が健康づくりの主人公として成長することを支援するケアモデルの開発を目指している。筆者らが2006年から継続している沖縄県北部地域におけるヘルスプロモーション(朝市健康相談活動)を基盤に、働き盛りの男性が、支え合ってより健康になるプロジェクト(ゆいまーるプロジェクト)を展開し、健康問題を抱える成人期男性のセルフケア行動を支援するケアモデルの開発と効果を検討することを目的とする。文献検討の結果から、エンパワメント・アプローチやグループ支援モデルが有効なモデルとなることを確認した。また、対象地区の成人期男性の健康問題を分析し、メタボリックシンドロームへの予防的介入の必要性が明らかとなった。沖縄では地域で親しい者同士が定期的に交流する機会として、また金銭的な相互扶助の習慣として「模合:頼母子講」の文化が地域に根づいている。今回、成人期の男性グループ(15人)を対象に、模合の場を活用したゆいまーるプロジェクトを協働で企画し、毎月1回の身体測定や定期的な報告会の実施、地域と協働で健康増進へのイベントを開催するなど、介入プログラムを作成し実施している。プロジェクトの成果から成人期男性のセフルケア行動を支える上で、相互に支えあう仲間と、ゆんたく(談笑)できる場づくりの重要性が確認された。プログラム参加者の面接調査では、中間評価として(1)交流を楽しむ、(2)目標を意識する、(3)互いに刺激し合う、(4)自分のペースを守る、(5)効果を評価する等が挙げられた。模合を、かつての地域共同体における住民同士の信頼関係や支えあう関係を構築する新たなケアネットワークとして構築し、セルフケア行動への影響を含めたケアモデルの検証が、次年度の課題である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

対象地域におけるヘルスプロモーション活動が定着してきたことや、研究への同意が得られた対象者10名について、個人の測定結果及び面接調査の内容、プログラム評価の視点等が得られているので概ね順調であると解釈している。

Strategy for Future Research Activity

住民との協働で、ヘルスプロモーション活動を継続しながら、プログラム評価とケアモデルの構築、検証を行う予定である。沖縄のケアリング文化の様相を記述し、ケアリングの要素を抽出、特定することで、かつての地域共同体における住民同士の信頼関係や支えあう関係を再構築する新たなケアネットワークを提示することができると考える。また、近年注目されているソーシャルキャピタルと健康を促進する仕組みを、沖縄の文化の中に見出すことにつながると考える。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

住民との協働によるアクションリサーチを継続していくことから、住民の健康増進へのニーズに応じて、健康評価のための測定機器や、健康教育のための教材購入、資料や報告書作成のための費用、研究成果を学会等で報告するための旅費等を計上している。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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