2012 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病発症間もない患者に対する看護職派遣による出張型患者指導モデルの開発
Project/Area Number |
23660036
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
市原 多香子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (10274268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 綾子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10227275)
桑村 由美 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (90284322)
南川 貴子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20314883)
船木 真理 徳島大学, 大学病院, 特任教授 (10467821)
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Keywords | 2型糖尿病 / 個人指導 / 介入 / 出張 / 勤労者 / 他職種 / 看護師 |
Research Abstract |
本研究では、病院の看護職が中心となって職場に出張し、2型糖尿病患者に対して生活スタイル是正プログラムによる介入を行う「出張型患者指導モデル」を開発することである。このモデルの開発は、新しい医療体制の構築を目指すもので意義があると考える。介入プログラムの特徴は、病院の専門職チーム(看護師・医師・管理栄養士)による指導と、継続した生活振り返り面接を組み入れている点である。 24年度は、介入プログラム内容を検討したうえ、1年間の介入プログラムを2企業において7名に実施し、脱落者もなく終了することができた。最終日にはプログラム全体の評価表を手渡し実施できた。開始前と比べて7名中4名に体重の減少が見られたが、のこり3名は、最終体重と比べると体重の減少がみられなった。また介入中に内服薬の変更がありHbA1cおよび体重に影響したと思われる。体重が減少しなかった理由について、客観的評価、面接記録について分析を行い、報告の準備を行っている。次に、体重が減少した事例についても、面接記録や客観的評価を行うつもりである。また、プログラム全体の評価より、介入プログラムのさらなる修正を行い、次年度に向けたパンフレット修正、個人指導の回数、個別指導方法の改善につなげたいと考えている。 また対照群に対して、初回、集団指導+個別指導1回を実施できた。その後、3か月ごとに身体計測、採血、アンケート調査を実施中である。今年度の10月頃をめどに、対照群への評価が終了予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は介入プログラムに従って、栄養士・看護師を職場に派遣して個人指導を7名行うことができた。対照群に対する介入・調査をすすめている段階である。参加者との会話から、セルフモニタリングのための食事記録などが負担になっていると判断したため、自己血糖測定を導入できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
介入群の1年プログラムは終了したため、発表に向けた事例ごとのデータ整理・分析を行ったのち、国内発表を予定している。 対照群の参加者に対して、介入群と異なる個別指導を除くプログラムを(一斉講義1回とパンフレットを配布、希望者に万歩計配布)を提供し、3か月ごとの評価を行っている途中である。評価は、身体計測値、血液検査、目標達成状況、行動変容などの指標を用いている。 本研究では国内視察を計画していたが、受け入れ先との調整がうまくいかず視察できなかった。今年度、海外を含めて視察を計画している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の繰越額は、海外における生活習慣病指導の現状を把握するため、カルフォルニア大学サンフランシスコ校に短期視察に使用する予定である(市原)。 対照群への調査とデータ整理のため、研究協力者として1名追加する。徳島大学医学部保健学科 4年生 大下光貴さん。個別指導に協力してもらっているため、徳島大学病院技術補佐員 西村美穂さんは継続する。
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