2012 Fiscal Year Research-status Report
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23660053
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
山本 多香子 近大姫路大学, 看護学部, 准教授 (50442257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 葉子 京都市立看護短期大学, その他部局等, 講師 (40518966)
山田 豊子 中京学院大学, 看護学部, 教授 (40321054)
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Keywords | 人工股関節再置換術患者 / 高齢者 / )生活状況 / Quality of life / 活動量 / 実態調査 |
Research Abstract |
平成24年度は、人工股関節再置換術、初回人工股関節全置換術、両側人工股関節置換術を受けた退院後1年以上の患者を対象に、聞き取り調査を行った。調査項目は属性(年齢、性別、身長、体重、術式、退院後の年数)、痛み(調査時点、股関節以外の部位)、運動習慣と内容、家族構成、生活習慣、住居環境、股関節保護に対する意識(5段階評価)で構成した。現時点の分析は、1点は、再置換術受けた患者の退院後の痛みに関しては、初回人工股関節全置換術、両側人工股関節置換術を受けた患者と比較して、手術側に痛みがある割合は高く、BMIが高かった。再置換を受けた患者の痛み背景には、体重増加の問題がありそのため手術側の痛みに関係していると思われ、体重コントロールの必要性がわかる。しかし両側人工股関節置換術を受けた患者よりも体重コントロールに対する意識は高く、運動の割合も高いことから,再置換術を受けた患者は体重増加や運動に対する意識は必ずしも低いとは考えられない。再置換術患者は高齢化によって自発的に運動する患者が少なかったと考えられた。2点目は、再置換術を受けた特にすべての女性においては、家族との同居であっても全て自分で家事活動を行っていた。つまり、女性役割から自分自身で行わざるをえない生活状況にあると考えられる。生活様式では住宅事情による影響を受けながら,最低限の禁忌肢位を取らない様式に変更したことが推察され、日常動作は,気をつけるように意識していたと考えられる。高齢化や痛みによって運動をする人少なかったことから、股関節の保護のために下肢筋群,外転筋群の筋力訓練に対する継続への指導が必要であると考える。 平成25年度は、再置換術、初回人工股関節術、両側股関節術を受けた退院後1~5年の患者に対象を絞り、生活状況とQOL、活動量を明らかにするとともに、平成24年度のデータ分析も引き続き行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
理由)平成24年度は、申請の計画を見直し、調査の計画・調査を行う施設への調整(倫理委員会への申請)を行い、1月中旬から、調査用紙を用いて調査協力者に生活習慣・住居環境に関する聞き取りを行い、術前・退院後のBMI、疼痛、投薬内容をカルテより収集を開始し、「再置換術,初回人工股関節全置換術、両側T人工股関節置換術を受けた患者の退院後の痛みに関する状況」「院後1年以上を経過した人工股関節再置換術を受けた人の生活状況」について分析した。現在は、退院後1~5年の患者に対象を絞り生活状況とQOLに対する聞き取り調査を行っている段階であり、活動量測定を今後行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、退院後1~5年目の再置換術患者、初回人工股関節置換術患者、両側人工股関節置換術患者に聞き取り調査とQOL尺度測定、活動量測定を進めていく予定である。看護師に対する再置換患者に対する看護相談の実態調査は今後の課題である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会発表および、生活習慣記録機(Lifecorder GS;株式会社スズケン)の台数を増やして人工股関節再置換術、初回人工股関節全置換術、両側人工股関節置換術患者、65歳未満も調査対象とし、活動量調査をすすめていく。
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