2012 Fiscal Year Research-status Report
やせ妊婦が適切な体重増加をするために‐体型認識・心理および生活習慣からの分析‐
Project/Area Number |
23660057
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小泉 仁子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20292964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江守 陽子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70114337)
村井 文江 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40229943)
山海 知子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10241829)
川野 亜津子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10550733)
小谷野 康子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (50307120)
宮川 幸代 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (20614514)
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Keywords | やせ妊婦 / 生活習慣 / 心理 / 周産期アウトカム |
Research Abstract |
本研究は、「やせ体型妊婦(以下、やせ妊婦とする)の体型認識・心理および生活習慣の実態を明らかにすること」と「妊娠中の適切な体重増加と妊婦の体系認識・心理および生活習慣との関連を明らかにすること」を目的とするものである。 「研究の成果」 1)具体的内容:①平成24年度は、関東地方3施設と関西地方1施設の計4か所の調査施設において、研究協力が得られた妊娠24週以降の妊婦約300人からアンケート調査の回収ができた。アンケートには、購入した3種の心理尺度とオリジナルの質問項目およびデモグラフィックデータを用いた。平成24年から引き続き、平成25年4月現在も、研究協力者の妊娠期および分娩後の周産期アウトカムデータを診療録から収集中である。 ②STTI(国際学会)において、国外の妊娠期の女性への健康教育に関する研究等について情報収集を行い、今後本研究のデータ解析後の考察において活用できる有意義な知見が多く得られた。また、我が国と同様に妊婦のやせが問題となっている韓国の研究者と妊娠期の健康教育および妊娠準備教育について意見交換を行う有意義な機会が得られた。 2)意義:4つの調査施設において、妊婦の体系認識・心理および生活習慣の実態を調査した研究は見当たらない。今後、周産期アウトカムを加えて統計解析することにより、近年問題となっているやせ妊婦の実態や周産期アウトカムと妊婦の心理および生活習慣との関連が明らかになる。これにより、より効果的な妊娠期の健康教育の示唆が得られる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度中にすべてのデータ収集を終了し、解析結果を学会において発表する予定であったが、研究者所属施設及び調査協力施設における倫理審査の手続きをはじめとする調査準備に時間を要したこと、また妊娠24週の妊婦の周産期アウトカムが得られる(妊娠24週から分娩までの期間)には4か月以上の期間が必要であることから、平成25年度4月現在、周産期アウトカム(診療録からのデータ)の収集が継続中である。しかし、平成25年夏までにはすべてのデータの収集および解析が終了する見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、データ収集の継続と統計解析及び結果の考察を行う。結果の解析及び考察には計画的行動理論を用いる。妊娠期の女性を対象とした健康教育について最新の国際的な動向や知見について、国際学会に出席して情報収集を行い、本研究の結果を考察する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
繰越金57,029円(調査開始が遅れたため発生)、次年度予算600,000円、計657,029円 ①旅費:約400千円(データ収集にかかる旅費50千円、学会参加費350千円) ②人件費:約100千円(データ入力作業) ③物品費:約107千円(インクトナーカートリッジ等) ④研究分担者分担金:50千円 使途予定金額約657,000円
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