2011 Fiscal Year Research-status Report
性器ヘルペス再発抑制療法導入に伴うHSVの薬剤感受性とセルフマネジメント支援
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23660059
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長谷川 ともみ 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 教授 (80262517)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | genital herpes / supressive therapy / asymptomatic secretion / nursing |
Research Abstract |
性器ヘルペスにおいて連日低容量を内服し続けて再発頻度を下げる目的で用いられるアシクロビル抑制療法が本邦に導入されて6年が経過する。治療を継続する患者の不安としては、薬剤耐性ウイルスの出現、副作用、無症候性排泄等が挙げられている。今回、抑制療法を行っている患者の薬剤感受性をウイルス学的な視点からモニタリングし、3年間にわたり、100名の症例を目標に、これまで知られていない薬剤耐性ウイルスの出現、無症候性排泄の程度をフォローアップすることにより、体調などの自覚症状もあわせて解析し、性器ヘルペスのセルフマネジメントへの支援とすることがこの研究の目的であった。今年度は研究方法のプレテストを行った。対象は大阪、神奈川の2クリニックにおいて同意が得られた患者とし、実施場所としては患者が自宅またはクリニックにおいて採取したサンプルとアンケート用紙を郵送し、富山大学医学薬学研究部ウイルス学教室において研究代表者が検査を行う。研究対象者への同意を得る方法としてクリニックで医師から研究参加依頼書を説明してもらい、患者(成人、女性)の自由意思で参加する。個人情報の保護として個人情報の連結可能化匿名化は共同研究者である各クリニックの医師が、患者の同意が得られた時点で匿名化番号を振り、検体提供医師は、解析にかかわらない。解析者(研究代表者)は、匿名化情報のみを取り扱う。その際、紙媒体の情報管理については鍵のかかる保管庫に管理する。電子媒体の情報管理については、匿名化番号と、年齢、症状等の情報をインターネットに接続しないパソコンを利用して管理する。サンプルの解析方法として(1)迅速高感度感受性測定方法および(2)HSVDNAコピー数の測定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究者の協力が十分に得られているが、アンケート内容のプレテストに時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに研究を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
検体輸送費謝礼論文校閲旅費その他の消耗品(実験器具など)
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