2012 Fiscal Year Research-status Report
性器ヘルペス再発抑制療法導入に伴うHSVの薬剤感受性とセルフマネジメント支援
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23660059
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長谷川 ともみ 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (80262517)
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Keywords | 性器ヘルペス / 抑制療法 / セルフマネジメント / 看護 |
Research Abstract |
性器ヘルペス再発抑制療法導入に伴うHSVの薬剤感受性とセルフマネジメント支援として、大阪にある某クリニック、東京にある某クリニックにおいて平成24年8月から以下のことを行った。 ①性器ヘルペス再発抑制療法施行患者の再発時に検体をスワブにて採取、凍結保存後、郵送してもらい、HSVDNA量の測定を行う。必要な情報:診断名、症状、性別、年齢、発症から再発抑制療法に至るまでの期間、再発抑制療法開始からの期間 ②研究同意の得られた性器ヘルペス再発抑制療法施行患者に質問紙調査を依頼する(2年間の目標100人)。アンケートの構成概は、再発抑制療法を始めようと思った動機、治療を受けての生活の質の変化、治療において継続困難だと思うこと、治療を継続することで解決した悩み、治療を継続していても残存する悩み、自身の健康管理に関しての考えとする。 その結果、24年度までに患者アンケートは20集まり、患者検体は15検体集まった。HSVDNAは、患者自身にヘルペス再発の前兆があったときに採取してもらっているが、現在のところ、1コピーを超える結果は出ておらず、アシクロビルによる再発抑制療法中は、前兆時にもウイルスの排泄を抑制していることが予測され、この結果を各患者に返答したことにより、患者のウイルス無症候排泄に対する不安は軽減されたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本来性器ヘルペス抑制療法を行っている女性患者は、特定のクリニックでの診療を受けていると考えらえ、その点では、2つのクリニックは日本でも多くの患者を診ているクリニックであると考えられる。現在アンケートは20集まっているので、月にすると3ケースずつほどの進度ではあるが、実情は十分に記載されているので、このまま継続していけばデータとしてまとめることは可能と考える。また、外陰部の擦過検体も患者には3本の綿棒を渡しているが、興味を持つ人は、3本とも郵送してきており、ウイルス学的な解析もできている。 学会発表を予定していたが、悪天候のため、学会場に到着できず、学会発表はできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
症例数を集積して、統計学的な解析ができる程度の研究成果を目指す。 学会発表、論文の作成を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続き、①性器ヘルペス再発抑制療法施行患者の再発時に検体をスワブにて採取、凍結保存後、郵送してもらい、HSVDNA量の測定を行う。必要な情報:診断名、症状、性別、年齢、発症から再発抑制療法に至るまでの期間、再発抑制療法開始からの期間。 ②研究同意の得られた性器ヘルペス再発抑制療法施行患者に質問紙調査を依頼する(2年間の目標100人)。アンケートの構成概念は、再発抑制療法を始めようと思った動機、治療を受けての生活の質の変化、治療において継続困難だと思うこと、治療を継続することで解決した悩み、治療を継続していても残存する悩み、自身の健康管理に関しての考えとする。 繰越金が発生した主な理由として、学会発表を予定していたが、学会場への余裕を持っての到着が勤務の都合上できず、かつ、往路において悪天候により交通機関が停止し、学会場に到着できなかったため、学会発表の分の旅費等が使用できなかったことがあげられる。
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