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2012 Fiscal Year Research-status Report

授乳時の母親の視覚的特徴を活用した授乳指導方法の開発

Research Project

Project/Area Number 23660069
Research InstitutionYamagata Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

菊地 圭子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (00444927)

Keywords授乳指導 / 視覚的特徴 / アイマークレコーダー
Research Abstract

今年度の実施計画は、1.授乳時の母親の視線変化や視野の測定、2.授乳時の母親の視覚的特徴の明確化であった。計画1について、初産婦1名を対象にプレ計測を実施し、計測プロトコールを作成した。その後、経産婦2名(A氏、B氏)を対象に、産褥1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目の3時点において縦断的に視線計測を実施した。他、初産婦1名についても計測を試みたが、眼瞼や眼球の特徴からうまく計測を実施することができなかった。
計画2について、計測データの分析区間を授乳動作開始時点から新生児を乳房に吸い付かせる時点までとして分析を実施した。その結果、A氏・B氏のいずれも産褥1ヶ月目では新生児の目や口元、自分の乳房など、さまざまな部分に視線を配る傾向が見られたが、3ヶ月目では視線の推移が少なく、一定の部位に視線を置く傾向がみられた。2ヶ月目において、A氏は1ヶ月目の視線と同様の傾向を示し、B氏は3ヶ月目の視線と同様の傾向を示した。これらのことから、産褥1ヶ月目では、目でみることによって(選択的注意)新生児や授乳の状況を確認しながら動作を行っているが、産褥2~3ヶ月目頃になると、授乳動作を体性感覚で実施できるようになるため、ある一部分に視線を置いて広範性注意を用いながら授乳を実施しているのではないかと考えられた。当初、産褥1ヶ月目の経産婦は既に授乳動作が自動化しているのではないかと想定していたが、視線の特徴をみると産褥2~3ヶ月目にその移行期があるのではないかと推測される。
以上の結果より、次年度は産褥1ヶ月目でA氏、B氏が視線を置いた部分を抽出し、産褥早期の初産婦の母親に対する指導の客観的指標として活用する方法を検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画書どおりに遂行できている。

Strategy for Future Research Activity

今後はデータ数を増やすために計測を継続しながら、平成24年度のデータの分析を進め、研究者および専門家間で産褥早期の初産婦の母親に対する授乳指導方法への活用方法を検討する。
平成24年度の結果は今年度の日本母性衛生学会または日本看護科学学会と、17th EastAsian Forum of Nursing Scholars(PHILIPPINE) において発表し、その後論文投稿を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成24年度に16th EastAsian Forum of Nursing Scholars(THAILAND)に参加予定であったが、業務の都合上参加できなかったため、計上していた旅費が平成25年に繰り越された。今年度参加予定とし、旅費として支出する。
平成25年度もデータ計測にあたり、対象者への謝礼・交通費、RAの雇用費、SDカード等購入費を使用する。また、連携研究者および専門家との会議費・交通費を使用する。論文投稿にあたり、英文校正費用を支出する。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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