2013 Fiscal Year Annual Research Report
小児慢性疾患児の多職種チーム協働における養護教諭のあり方の基礎的研究
Project/Area Number |
23660082
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
河合 洋子 宝塚大学, 看護学部, 教授 (10249344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大見 サキエ 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (40329826)
横田 雅史 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 教授 (30367841)
中塚 志麻 神戸大学, 保健学研究科, 研究員 (10595490)
津田 聡子 宝塚大学, 看護学部, 助手 (20616122)
岡田 朋彦 宝塚大学, 看護学部, 助手 (20638431)
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Keywords | 慢性疾患児 / 他職種チーム / 養護教諭 / 担任 / 特別支援教育 |
Research Abstract |
平成23年度パイロットスタディで協力を得たA地域にある学校内の連携が良好であるB小学校を選択し、具体的な連携の状況について検討した。方法:B小学校の管理職,学級担任,特別支援教育コーディネーター、養護教諭、スクールカウンセラー、保護者を対象に半構造化面接調査を実施した。面接の視点は、慢性疾患児との対応について、学内体制や連絡調整等。調査期間:2013年8月~11月。面接内容は同意を得て録音した面接内容をコード化し、データの類性と差異に注目して内容を分析、サブカテゴリー化後、カテゴリー化した。カテゴリーを【 】とした。結果・考察:主なカテゴリーを述べる。管理職(3名)の学校体制・連携については、【学校運営】、【クラス運営】、【学校の在り方】であり、システムとして成り立っていることが必須であるが、そこに位置する人間の関わりが重要である。担任(3名)の連絡調整については、【連携の方法】、【連携のプロセス】であり、子どもと直接対応する担任は職員会議や情報ファイル等で、学内だけでなく保護者とも調整して連携をしていた。専門職者(3名)の連絡調整については、【連携体制の充実】、【情報共有の方法】であり、専門職者の職務が遂行されるために必要な人員配置・期間などの充実が重要であった。担任の慢性疾患児との対応については、【病気と子の状況】、【対応時の考慮事】であり、給食時の配慮や転倒時の対応など本人や親だけでなくクラスメートに対しても配慮していた。また、保護者(2名)の心配事と配慮希望については、【学校生活での配慮事】、【本人の心情の変化】であり、親は本人の病気の認識による心の変化を受け止め、安心・安全な学校生活(日常生活、学習)を望んでいた。今回の一部の調査から、学内体制,スムーズな連携には管理職の考え方とその構成員間の関わりが影響していることが明確になった。
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Research Products
(4 results)