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2012 Fiscal Year Research-status Report

野宿生活者が主体的に健康に取り組むことを目指した看護支援

Research Project

Project/Area Number 23660115
Research InstitutionAichi Medical University

Principal Investigator

白井 裕子  愛知医科大学, 看護学部, 講師 (40351150)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 裕子  愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (10351149)
井上 清美  神戸常盤大学, 保健科学部, 准教授 (20511934)
島田 友子  長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (80196485)
稲垣 絹代  名桜大学, 健康科学部, 教授 (40309646)
Keywords野宿生活者 / 健康相談 / 血圧測定 / 健康づくり / 主体的 / 生活の工夫
Research Abstract

1.野宿生活者への健康支援活動の実施
1)名古屋,大阪を中心に健康相談を継続的に実施した。昨年度の調査からわかった,野宿生活者の知恵や工夫を,相談活動の中で個々に紹介した。2)研究者全員が,大阪で実施している健康相談活動に参加し,この地域の特徴や支援方法について意見交換した。またフィールドワークや釜ヶ崎にある野宿者の支援団体を訪問し,支援の実際と課題等について理解を深めた。
2.野宿生活者の健康促進につながる活用可能な資源と活用方法の調査
1)同意の得られた野宿生活者への密着調査(2名),健康相談で出会った人からの聞き取りなどを行った。昨年度は寒い時期の調査であったため,今年度は暑い時期の過ごし方について調査した。図書館の利用,ファーストフード店に入ったときは必ず水も注文して補水する,毎日の日課をメモに書いてそのように行動する(休憩の場所と時間も計画しておく),こまめに休息をとる,冷房のある場所で十分休息をとってから次の行動に移る,瓶詰タイプの食塩を持ち歩いて塩分を補う,首まわりにタオルを巻いて直射日光を防ぐ,などしながら生活していることがわかった。
3.研究会の実施
1)野宿生活者の健康促進につながる活用可能な資源とその効果的な活用方法について,昨年度実施した調査結果と今年度の調査結果をあわせて検討した。また,健康相談おいて,パートナーシップに基づいた支援の意義と成果について,実際の事例を用いて検討した。2)野宿生活者の退院支援の在り方,災害対策(人と防災未来センター見学)など,幅広い視点で野宿生活者の健康を支援するシステムづくりの必要性やその可能性についても討論した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1.研究期間平成23年度~平成25年度のうち,平成24年度の研究計画については,
1)野宿生活者への健康支援活動を実施する。2)野宿生活者の健康促進につながる活用可能な資源と活用方法の調査(暑い季節)を行う。3)調査結果から野宿生活者の健康促進につながる活用可能な資源と,その効果的な活用方法の分析/検討をする。4)分析/検討結果を活かした支援を健康支援活動の中で行う。
の4点をあげ実施した。研究実績の概要でも述べたとおりの結果が得られた。
2.本研究は,野宿生活者の生活の知恵や工夫を健康支援活動(健康相談)を通して広く野宿生活者に伝授し,その知恵や工夫または資源を活用して,その人なりの健康づくりの方法を,当事者と研究者がともに探索的に見つけ出していくことを目的としている。従って,まず,実際に野宿生活者がもっている知恵や工夫を知ることができたこと,また一方でパートナーシップを基盤とした関わり方に意義があることがわかったことが成果である。次年度は,最終的な研究目的である,この2つをあわせた健康支援活動を行うことを計画している。

Strategy for Future Research Activity

研究期間平成23年度~平成25年度のうち,平成25年度の計画については,以下の4点である。
1.これまでの調査結果を活かして,健康支援活動を行う。
(1)調査で得られた野宿生活者の知恵や工夫などの情報を提供しながら、自分なりの方法で健康づくりができるよう,野宿生活者とともに考える支援を行う。(2)野宿生活者に協働的な姿勢(パートナーシップ)で関わり、その人なりの方法が発見できるよう、イメージをもちながら探索的に関わる。(3)健康支援活動の全体の様子や実際の野宿生活者との関わりについて、詳細に記録する。
2.健康支援活動の成果について評価する
(1)提供した資源や健康促進の方法について、どの程度活用することができたか評価する。(2)野宿生活者の健康行動への取り組み方、健康行動の変化の視点から評価する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

1.健康支援活動(健康相談)に必要な物品として,机,のぼり,血圧計,塩,塩アメ,血圧手帳(作成のための紙,インクなど),ビニール袋,マスクなどを購入予定である。
2.野宿生活者の健康促進につながる活用可能な資源と活用方法の調査の分析/検討に当たり研究会を開催するため,旅費に使用する予定である。
3.研究課題に関する必要な文献,文具等を購入の予定である。
4.成果発表のため(学会等),参加費および旅費に使用する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 2012

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] 協働的パートナーシップの関わり-野宿者の健康支援活動‐2013

    • Author(s)
      佐々木裕子,白井裕子,井上清美,稲垣絹代
    • Organizer
      第16回日本地域看護学会学術集会
    • Place of Presentation
      徳島市
    • Year and Date
      20130803-20130804
  • [Presentation] 野宿者の健康を考える-生活場面の参加観察から-2013

    • Author(s)
      白井裕子,佐々木裕子,井上清美,稲垣絹代
    • Organizer
      第16回日本地域看護学会学術集会
    • Place of Presentation
      徳島市
    • Year and Date
      20130803-20130804
  • [Presentation] ボランティア健康相談の体験から、健康の意味を考える必要性2012

    • Author(s)
      室若葉,吉岡萌,井上清美
    • Organizer
      第71回日本公衆衛生学会
    • Place of Presentation
      山口市
    • Year and Date
      20121024-20121024

URL: 

Published: 2014-07-24  

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