2011 Fiscal Year Research-status Report
要介護高齢者に対する脱水症のリスク評価:唾液を用いた簡易アセスメント指標の開発
Project/Area Number |
23660121
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Research Institution | Sanyo Gakuen University |
Principal Investigator |
奥山 真由美 (小田 真由美) 山陽学園大学, 看護学部, 准教授 (30293294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 真寿美 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (70128065)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 脱水症 |
Research Abstract |
平成23年度は、介護施設で実施されている脱水症予防のケアの効果を評価するために、特別養護老人ホームの看護職や介護職に対して、アセスメントおよびケアの現状に対するアンケート調査を行う準備を行った。脱水症のアセスメントやケアを行うことが困難な高齢者の特徴と脱水症の発症との関連を明確にし、アセスメント上の課題を抽出する。全国の特別養護老人ホームの看護職と介護職に対する「脱水症予防のアセスメントの現状と課題」に関するアンケート調査を計画している。研究目的は、介護施設に入居している要介護高齢者に対する脱水症予防のためのアセスメントと脱水症予防のためのケアの実態を明らかにし、アセスメント上の課題を検討することである。研究方法は、全国の特別養護老人ホーム約6000か所のうち、1000カ所で働く看護管理者1000名を対象として、郵送法による無記名自記式質問紙調査を行う予定である。今年度は、調査を行うための準備として文献検索を行い、質問紙の作成を行った。文献検討により、質問項目を以下の通り設定した。まず、施設で行っている脱水症予防のためのアセスメントの内容とケアの実際、ケアの評価の実際、次に、脱水症予防のためのアセスメントとケアを行うことが困難な高齢者の特徴とアセスメントおよびケアに関する困難な内容と課題、脱水症を予防するための看護職や介護職などチームアプローチの実際と課題、施設における脱水症の発症の実態と発症に至るプロセス、簡便なアセスメント指標の必要性に対するニーズである。質問紙がほぼ完成し、次年度調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査用紙の作成は、本研究全体の基盤となるものである。そのため、慎重に検討を重ねている。今年度中に調査を行う予定であったが、脱水症の調査ということもあり、初夏から夏季の時期に行う方がより現状を明確にすることが可能であると考え、無理に2月、3月の寒い時期に行うのではなく、的確に現状を捉えることができる時期の発送を行うことにしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
初夏から夏にかけての調査を実施する。その結果をふまえて、実験を開始する。実験研究の目的は、特別養護老人ホームで実際に行われている脱水症予防のためのアセスメントとケアの評価を行い、次年度に向けてアセスメント指標としての「唾液」の有用性を検討することである。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査にかかる郵送費、消耗品を購入するとともに、分析するためのパソコンや統計ソフトを購入する。また、実験研究においては、体内水分量を測定できる器械の購入と、実験にかかる消耗品を購入する。
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