2011 Fiscal Year Annual Research Report
新規化学結合検出用蛍光センサーによる高活性有機触媒の開発:偶然から必然への挑戦
Project/Area Number |
23685035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
間瀬 暢之 静岡大学, 工学部, 准教授 (40313936)
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Keywords | 蛍光センサー / OFF-ONセンサー / 化学結合検出用センサー / 触媒探索 / 環境調和型触媒 / 有機分子触媒 / アルドール反応 / マンニッヒ反応 |
Research Abstract |
真に効率的な触媒を探索・開発することは生産性・安全性を向上し、消費エネルギーの削減につながることから持続可能な社会を構築する上で重要である。その過程において研究室レベルから工業レベルまでシームレスに開発することが強く望まれる。従来のマンパワーに依存した触媒探索法は、膨大な労力・時間・コストが必要であった。一方本研究課題では低環境負荷反応条件で機能する新規化学結合検出用蛍光センサーをデザイン・合成し、化学結合形成反応ライブラリーをマイクロスケールで直接モニタリングする技術を開発する。さらに、これにより特定されるリード化合物をテンプレートとした高活性金属フリー有機触媒の開発を目的とする。 本研究開発のポイントは大きく二つある。 ステージI:OFF-ON型蛍光分子による最適触媒・最適条件の特定法の確立 ステージII:基質一般性・汎用性の拡大ならびに不斉合成への適用 この二つのポイントを確立し、さらにシステムを自動化することにより実用化への道が開かれる。当該年度において、以下の2点を検討した。 (a)広範な有機合成反応に対応可能な蛍光分子ライブラリーの構築 (b)多検体のマイクロスケールにおける迅速評価(30分以内) その結果、C=O,C=N,C=C二重結合アクセプター分子を合成し、化学結合反応により蛍光がOFF⇒ONになることを確認した。さらに、マイクロスケール(200μL)でのスクリーニングを検討し、30分以内での組み合わせ評価を達成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
(a)広範な有機合成反応に対応可能な蛍光分子ライブラリーの構築(平成23年度達成) (b)多検体のマイクロスケールにおける迅速評価(30分以内)(平成23年度達成) (c)対応する反応ならびに基質一般性の拡大(平成24年度計画を平成23年度から検討開始)
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Strategy for Future Research Activity |
今後、以下の計画により、本研究課題を推進する。 (c)対応する反応ならびに基質一般性の拡大(平成24年度) (d)新規・改良金属フリー触媒の開発(平成25年度) (e)基質一般性の拡大(平成25年度) (f)不斉合成への応用(90%以上の化学収率と立体選択性)(平成26年度)
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Research Products
(4 results)