2012 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ・ナノシステムと自律駆動ゲルの融合によるケミカルロボティクスの構築
Project/Area Number |
23686043
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 真吾 芝浦工業大学, 工学部, 助教 (40424808)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ゲルアクチュエータ |
Research Abstract |
これまで、化学振動反応で知られているBZ反応の化学エネルギーで自律的に駆動する高分子ゲルについて研究を行ってきた。 今回、自律駆動ゲルとマイクロ・ナノシステムと融合することで、化学ICチップを設計することを研究目的とした。化学ICチップを実現するために、マイクロチャネル内の流体を駆動させる必要がある。そこで、マイクロ流体素子の中で、自律的に駆動するマイクロポンプをゲルで設計し、流体拍動を実現することに成功した。さらに、逆止弁を導入することで、マイクロチャネル内の流体を一方向に駆動させることにも成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究提案書内で、化学ICチップ内のマイクロチャネルの流体を駆動させることを研究計画としていたが、実験でマイクロチャネル内の流体拍動、一方向への送液制御に成功した。これらの結果はほぼ提案書通り進行していると言える。また、これらの成果を論文として投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
ケミカルロボットのプロトタイプを設計するために、本年度は昨年度まで設計してきた化学ICチップのマイクロポンプを利用して、マイクロチャネル内でアクチュエータ、センサなどを駆動させるための化学反応を実現する。化学ICチップ内の、流量制御を行い、パラメーター調整を行う。また、昨年度までの化学ICチップ以外の設計も同時に検討しておく。
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