2013 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ・ナノシステムと自律駆動ゲルの融合によるケミカルロボティクスの構築
Project/Area Number |
23686043
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 真吾 芝浦工業大学, 工学部, 助教 (40424808)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ゲルアクチュエータ |
Research Abstract |
申請者は化学振動反応と多孔質構造を有するハイドロゲルを組み合わせることで、100マイクロ程度の膨潤・収縮運動を誘起することに成功している。このゲルとMEMS技術の融合により化学チップを搭載したケミカルロボットの創成を研究目的としている。昨年度までに、ある程度チップ内の液体を振動させること、一方向への送液も可能としてきた。チップのさらなる継続発展のため、振動ゲルそのものの変位を大きくする必要がある。申請者はゲルに物理的な拘束条件を与えることで、変位を1桁大きくすることが可能であることを見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
化学チップのプロトタイプ設計にあたり、ゲルの物理的な変位を拡張する方法を新たに見いだしており、今後の発展に大いに期待できるため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度見いだしたゲルの変位を拡張する方法について熱力学的に検討し、そのメカニズムについて明らかにする。その中で、ゲルを制御する方法やパラメータについて、検討し化学チップを搭載したケミカルロボットのプロトタイプを試作する。
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