2013 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界流体を用いたリポプロテイン脂質メタボロミクスによる酸化ストレス性疾患解析
Project/Area Number |
23686120
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 健史 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10432444)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | メタボロミクス / メタボローム / 脂質 / リポプロテイン / 超臨界流体 / SFC / SFE / 質量分析 |
Research Abstract |
本年度も引き続き,オンライン超臨界流体抽出(SFE)-超臨界流体クロマトグラフィー/質量分析(SFC/MS)を用いたリポタンパク中の網羅的な脂質分析系の構築に取り組み,実サンプルを用いて各種条件の精査を行い,さらに多検体の連続分析が可能なオンラインSFE-SFC/MS装置も開発し,実用的なシステムを完成させた.さらに,データ解析技術の開発やデータベースの構築についても引き続き取り組み,高精度でハイスループットのデータ解析ワークフローを構築した. また,昨年度に引き続き,構築した脂質プロファイリングシステムを用いて,各種疾患モデル動物や臨床サンプルにおける疾患に特異的な脂質のプロファイル情報の取得を試みた.疾患モデル動物として,心筋梗塞自然発症ウサギを用い,リポプロテイン中脂質の解析を行った.正常群および疾患群のウサギ血清,低比重リポタンパク (LDL), 超低比重リポタンパク (VLDL)における脂質プロファイルの比較解析を行った.血清とリポプロテイン画分では多くの脂質成分において類似した変動を示したが,一部の脂質分子種においてVLDL,LDL画分に特異的な変動が認められた(学会発表,論文投稿準備中). さらに,今年度は,臨床サンプルとして,心筋梗塞ハイリスク患者についても解析を試みた.HPLC法により精密に分画した各種リポプロテイン画分における脂質プロファイルの比較解析においては,ある種のリン脂質や中性脂質において差異が認められた.さらに,血清と各リポプロテイン画分の脂質分子種に着目し,健常者とハイリスク患者における比較解析を行った結果,血清では変動が認められなかったある種の成分において,高比重リポタンパク (HDL)画分では減少が確認された.リポプロテイン画分の脂質解析を行うことによって従来の血清を対象とする手法では得られなかった成分変動をとらえることができたことから,当該研究の有用性が示された(論文投稿準備中).
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Supercritical fluid chromatography/Orbitrap mass spectrometry based lipidomics platform coupled with automated lipid identification software for accurate lipid profiling2013
Author(s)
Yamada, T., Uchikata, T., Sakamoto, S., Yokoi, Y., Nishiumi, S., Yoshida, M., Fukusaki, E., Bamba, T
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Journal Title
J. Chromatogra. A
Volume: 1301
Pages: 237-242
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] MRMPROBS: Data Assessment and Metabolite Identification Tool for Large-scale MRM-based Widely Targeted Metabolomics2013
Author(s)
7) Tsugawa, H., Arita, M., Kanazawa, M., Ogiwara, A., Bamba, T., Fukusaki, E.
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Journal Title
Anal. Chem.
Volume: 85(10)
Pages: 5191-5199
DOI
Peer Reviewed
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