2014 Fiscal Year Annual Research Report
初期胚発生におけるタンパク質・オルガネラの選択的分解のメカニズムと生理機能
Project/Area Number |
23687027
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐藤 美由紀 群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (70321768)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オートファジー / エンドサイトーシス / リソソーム / 受精 / 線虫 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは線虫 C.elegans を用いて,受精後の時期にはエンドサイトーシスやオートファジーといったリソソーム分解系が一過的に活性化し,配偶子に由来する成分を積極的に分解することを見出し,その分子メカニズムや生理的意義について解析を行ってきた.受精卵で誘導されるオートファジーでは,精子によって持ち込まれた父性オルガネラが選択的に分解され,この現象をallophagyと命名している.今年度はallophagyに特異的に関与する因子の同定を試みた.受精卵でのオートファジー活性をモニターできるGFP-LGG-1発現株を用いた網羅的RNAiスクリーニングを行ったところ,キナーゼAを同定した.このキナーゼAのRNAiまたは破壊株ではallophagyが誘導されず,父性オルガネラの分解が阻害されていた.一方,破壊株においても非選択的オートファジーは正常に誘導されることから,このキナーゼはallophagyに特異的に関与することが示唆された.また,キナーゼ自身の細胞内局在を調べたところ,卵子では主に細胞質に局在するのに対し,受精卵では父性オルガネラ周囲に集積すること,さらにこの局在化はオートファジーを駆動するATGタンパク質群の集積に先立って起きることが明らかとなった.また,キナーゼ活性を持たない変異キナーゼは父性オルガネラに局在化できるものの,ATGタンパク質群をリクルートできないことが明らかとなった.この結果から,キナーゼ活性はオートファゴソーム膜が基質を選択的に認識するために必要であることが示唆された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Guidelines for monitoring autophagy in Caenorhabditis elegans2015
Author(s)
Zhang H, Chang JT, Guo B, Hansen M, Jia K, Kovacs AL, Kumsta C, Lapierre LR, Legouis R, Lin L, Lu Q, Melendez A, O'Rourke EJ, Sato K, Sato M, Wang X, Wu F
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Journal Title
Autophagy
Volume: 11
Pages: 9-27
DOI
Peer Reviewed
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