2011 Fiscal Year Annual Research Report
変形性関節症の主要制御分子HIFを中心とした治療標的の包括的探索
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23689065
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 琢 東京大学, 医学部・附属病院, 特任准教授 (30456107)
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Keywords | 変形性関節症 / 軟骨細胞 / 再生医療 |
Research Abstract |
(1)織・時期特異的ノックアウトマウスを用いた変形性関節症モデルの解析 研究協力関係にある東京大学医学部附属病院循環器内科から提供されたHifla-flox,Hif2a-floxマウスと、F.Long氏から提供されたタモキシフェン誘導性Col2a1-creマウス(Col2a1-creERT)を交配させ、変形性関節症モデルの作成に入っている。骨格の成長が終わった時点から各遺伝子を軟骨特異的にノックアウトし、変形性関節症モデルを作成しており、コンディショナルノックアウトマウスとコントロールを7匹以上ずつ実験を行ったところで、関節軟骨の保持と変性について組織学的に詳細に検証する。 (2)組織・時期特異的トランスジェニックマウスを用いた変形性関節症モデルの解析 HIF1AとHIF2Aのそれぞれにbiotin化タグとFlagタグを組み込んだcre誘導性トランスジェニックマウス(CAG-EGFP-HIF1A,CAG-EGFP-HIF2A)のトランスジーンを作成したところ、HIF1Aでタグによる本来のHIF1Aの機能が損なわれることが分かったため、タグを外して作成を行っている。 (1)HIFの発現パターンの解析 マウス変形性関節症モデルの時系列サンプルを用いた発現解析により、HIF1Aは正常関節軟骨で発現が高いものの軟骨変性が進むと一旦発現が低下し、その後また一時的に発現増加したのちに最終的には発現が消失していくことが判明した。HIF2Aは初期の段階で最も発現が高くなり、その後漸減していくことが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスを用いた解析や発現解析は当初の予定通りに進んでいるが、予定していたエピゲノム解析は協力関係にある研究室の事情により一時中断している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きin vivoを中心に解析を進めていくが、HIF周辺のスクリーニングにはエピゲノム解析に先んじてマイクロアレイも行う。
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[Journal Article] Lack of a chondroprotective effect of cyclooxygenase 2 inhibition in a surgically induced model of osteoarthritis in mice2012
Author(s)
Fukai A, Kamekura S, Chikazu D, Nakagawa T, Hirata M, Saito T, Hosaka Y, Ikeda T, Nakamura K, Chung UI, Kawaguchi H
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Journal Title
Arthritis Rheum
Volume: 64
Pages: 198-203
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