2013 Fiscal Year Annual Research Report
変形性関節症の主要制御分子HIFを中心とした治療標的の包括的探索
Project/Area Number |
23689065
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30456107)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 変形性関節症 / 軟骨代謝学 |
Research Abstract |
Col2a1-Cre-ERT2;Hif1a-fl/flマウスでは関節軟骨の変性が著明に促進された。反対にCol2a1-Cre-ERT2;Hif2a-fl/flマウスでは関節軟骨の変性はおおむね抑制された。前者の組織学的解析によってMmp13などの軟骨基質分解酵素群の発現が著明に亢進しており、アポトーシスの亢進もみられた。 そこで関節形成期におけるHif1aの役割も解析すべくSox9-Creと交配させたところ、胎児骨端軟骨中央から関節面に抜ける巨大な陥凹が生じ、関節軟骨形成が著しく障害された。Sox9-Cre;Hif1af/fの関節軟骨から直接mRNAを回収してマイクロアレイおよびリアルタイムRT-PCRで解析すると、Mmp13、Mmp9やアポトーシス関連分子の発現が増加し、Col2a1, Sox9が減少していた。マウス初代関節軟骨細胞において、siRNAでHIF-1αを抑制するとMmp13、Mmp9の発現は増加しCol2a1, Sox9は減少したが、LentivirusでHIF-1αを軟骨前駆細胞株ATDC5に安定導入するとこれらの発現は反対の動きを示した。さらに3週齢マウス大腿骨頭を採取しCoCl2でHIF-1αを安定化させて器官培養するとアグリカンの放出が抑制され、またcKOマウスの大腿骨頭を器官培養すると放出は亢進した。 次にHif1a、Hi2aについて、FLAGタグを付加したcDNAをレンチウイルスで軟骨細胞株ATDC5に安定導入し、抗FLAG抗体を用いてChIPシーケンスを行った。マイクロアレイで明らかとなった発現変動遺伝子群の多くにHif1aの結合がみられたことから、現在その発現制御のメカニズムの解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Generation of Col2a1-EGFP iPS cells for monitoring chondrogenic differentiation.2014
Author(s)
Saito T, Yano F, Mori D, Ohba S, Hojo H, Otsu M, Eto K, Nakauchi H, Tanaka S, Chung UI, Kawaguchi H.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 8
Pages: e74137
DOI
Peer Reviewed
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