2012 Fiscal Year Research-status Report
次世代タンパク質用デリバリー素材:タンパク質を温和に保持し放出するナノマシン
Project/Area Number |
23700539
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 健 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70335785)
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Keywords | タンパク質 / デリバリー / レセプター |
Research Abstract |
これまでの分子設計のナノゲルでのタンパク質内包は難しいことが分かった。そこで、新しい分子設計を行った。細胞の表面にレセプターとなるポリマーを修飾し、これと相補的なリガンドタンパク質を細胞に取り込ませるという方法である。デキストラン主鎖に対して、種々の細胞膜にアンカーするためのパルミトイル基と、ビオチンを修飾したものは、細胞表面に安定に修飾できることが明らかとなった。ここにストレプトアビジンを加えると、細胞表面で認識が起こり、すぐに細胞内へエンドサイトーシスによって取り込まれることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ナノゲルへのタンパク質内包が難しいことが分かったので、新しいタンパク質導入法として、細胞表面への人工レセプターの修飾を行った。このレセプターは標的タンパク質を高効率に導入できることが明らかとなった。また、血清の存在の有無にかかわらず内包できることが明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
ストレプトアビジンに限らず、そのほかのタンパク質に対しても適用できるかを調べる。また、がんの免疫治療への応用可能性を調べる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
そのほかのタンパク質への修飾を可能にするために、ビオチン化試薬の購入する。また、細胞および動物実験を行うための試薬および動物を購入する。
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[Journal Article] A polyion complex nanogel2013
Author(s)
Masafumi Takeo, Takeshi Mori, Takuro Niidome, Shinichi Sawada, Kazunari Akiyoshi, Yoshiki Katayama
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Journal Title
Journal of Colloid and Interface Science
Volume: 390
Pages: 78-84
DOI
Peer Reviewed