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2011 Fiscal Year Research-status Report

十八世紀仏語文献における「身体教育」に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23700690
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

佐々木 究  山形大学, 教育文化学部, 講師 (30577078)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywordsフランス
Research Abstract

本研究の目的は、18世紀フランス語圏における体育に関係するテクストに着目して、当代における「体育education physique」の意義を、主に文献学的な手続きをとおして明らかにすることにある。23年度には、基礎的な作業として資(史)料の収集に努め、本国フランスにも足を伸ばしたことで、貴重な史料を入手することができた。また、本研究の最初の課題とした、用語としての「体育」が初めて用いられた作品である、バレクセール Ballexserd著『Dissertation sur L’education physique des enfans(子どもの身体教育についての論文), 1762』の翻訳作業(本邦初訳となる)は、24年度内の完成・公表を目指して現在も進行中である。また、ラシャロッテ La Charotaisや、コンドルセ Condorcetの作品については、優れた邦訳書があることから、これらをも参照しつつ分析作業を進めているところである。さらに、本研究全体に対する予備的な作業として、当代を代表する体育論である『エミール』を題材とする「physique」に関する「教育 education」論の分析を行い、23年度中に学術学会誌に原著論文として投稿した。平成24年4月現在、修正投稿中であるが、すでに一定のポジティブな査読結果を得ている。本論文は、「教育」に関する「physique」の意義を、「身体corps」との対比で浮き彫りにすることで、本研究全体の意義を広く問いかけようとするものである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

先行研究の範囲を見定めきれていない点が今後の進展においてやや懸念材料となるが、しかし、テクストの翻訳および読解自体には、これまでのところ大きな障害を認めておらず、全体としては順調に進展していると言えるだろう。

Strategy for Future Research Activity

引き続きテクストの翻訳・読解に努め、そのために必要な資(史)料の収集は随時行う。また、24年度は本研究の最終年度となるので、学術学会において口頭・誌面の両面で結果の公表に努める。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

史料・図書の購入・貸借費用、学会参加(旅費を含む)および専門的知識の提供のための費用が主な用途となる。また、学術論文投稿のための費用も計上している。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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