2013 Fiscal Year Annual Research Report
体幹コントロールが膝前十字靭帯損傷メカニズムに与える影響の解明
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23700786
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
永野 康治 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (00548282)
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Keywords | 体幹 / 加速度 / 切り返し |
Research Abstract |
切り返し動作中の体幹コントロール能力と身体機能との関係性を明らかにすること,および切り返し動作中の体幹加速度と膝加速度との関連を明らかにすることを本年度の目的とした. 体幹コントロール能力と身体機能との関係性を明らかにするため,体幹筋力と切り返し動作中の体幹加速度の計測を行った.対象者は健常女子選手15名とした.体幹筋力は等尺性体幹屈曲筋力を計測した.切り返し動作中の体幹加速度は加速度センサを第1,2胸椎棘突起間上に貼付し,体幹の上下,左右,前後方向の接地後200ms間の加速度の最大値(G),変化量(G)を算出した.その結果,女性の後方向の加速度最大値と体幹筋力との間に負の相関関係がみられ,体幹筋力が大きい対象者ほど,切り返し動作中の後方向加速度が小さい傾向がみられた.一方,男性では有意な相関関係はみられなかった.この結果から,体幹筋力が切り返し動作中の体幹コントロール能力に影響し,体幹筋力の強化により切り返し中の体幹コントロール能力が向上する可能性が示唆された. 次に,切り返し動作中の体幹加速度と膝加速度の計測を行った.対象者は健常女子選手7名とした.切り返し動作中の体幹加速度は上記方法と同一方法で計測を行った.また,膝加速度は加速度センサを脛骨上部前面に貼付し,計測を行った.その結果,切り返し動作中の体幹加速度と膝加速度との間に有意な相関関係はみられなかった.実験室中の切り返し動作では,体幹加速度と膝加速度は関連していないことが明らかとなった.
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Research Products
(3 results)