2013 Fiscal Year Annual Research Report
都市域における自然系エコミュージアム形成・持続的運営のための手法の開発
Project/Area Number |
23701026
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Research Institution | The Museum of Nature and Human Activities, Hyogo |
Principal Investigator |
橋本 佳延 兵庫県立人と自然の博物館, その他部局等, 主任研究員 (60372140)
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Keywords | 古写真 / ガイド養成 / ガイドブック / 過去の植生 / ススキ草原 / データベース |
Research Abstract |
平成24年度に発表した論文の解析過程で整理した草原生植物の埋土種子形成に関するデータベースを活かし、東お多福山の位置する兵庫県内にある砥峰高原のススキ草原におけるシカ被食圧と種多様性の関係について解析、考察した論文を発表した。 古写真を用いた東お多福山草原の過去の姿を明らかにする調査では、チラシ・ポスターの大量配布や公共交通機関における映像配信による古写真募集を行い1930年代から1990年代に撮影された446点の古写真を収集し、撮影者・撮影年代などの情報を入力したデータベースを構築した。この古写真データベースにより、文献調査では明らかにならなかった1950年代から1960年代の東お多福山の草原の優占種の状況が明らかとなった。 ガイドブックの作成・案内人の養成については、兵庫県神戸県民局および東お多福山草原保全・再生研究会との共催により「東お多福山草原生物多様性ガイド養成講座」(全5回、内1回は雨天のため中止)を開講し、約20名の受講生を得た。この際にガイドに必要な情報を集約したガイドブック案を作成し、教材として用いた。現在、ガイドブックを平成26年度中の出版に向け準備中である。またガイド養成講座の修了生が平成26年度に自主的に東お多福山草原において野外観察会を実施する予定となっているほか、平成26年度も兵庫県・東お多福山草原保全・再生研究会の共催でガイド養成講座が開講される予定である。
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Research Products
(2 results)