2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23720283
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
印南 洋 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (80508747)
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Keywords | 第2言語 / 能力構造 / メタ分析 / 統合 |
Research Abstract |
本研究の目的は、言語能力構造を実証的に調べた先行研究を系統的に収集し、共分散構造分析で再分析することで、言語能力構造について現在得ることができる最良の知見を得ることである。研究全体で最も多く選ばれた言語能力構造モデルを特定することに加え、様々な要因ごとに分析したときにも同じモデルが選ばれるかも明らかにする 研究2年目である平成24年度に行ったことは、(1) 先行研究の収集、(2) 先行研究の吟味、(3) 先行研究のコーディング、(4) 分析・考察、である。 より具体的には、以下2点を行った。第1に、1年目からの収集・吟味・コーディングを完成させた。最新の文献の収集漏れがないか確認した。第2に、分析・考察を行った。以下3段階の方法 (e.g., Cooper & Hedges, 1994) を用いた。第1段階として、各先行研究ごとに記載されている相関係数表 (または分散・共分散表) を SPSS Base に入力し、理論的に想定できる全てのモデルを Amos による共分散構造分析を用い分析した。各モデルを複数の統計的指標 (e.g., CFI, RMSEA) を用い検討し、モデル間の比較を統計的指標 (e.g., ACI, CAIC) を用いて行い、最適なモデルを各研究ごとに1つ選んだ。この過程を各研究で繰り返し、各研究ごとに最適なモデルが1つ得た。第2段階として、結果を集計し、研究全体で最も多く採択された言語能力構造モデルを明らかにした。第3段階として、言語能力構造に関わる要因ごとに集計結果を分類することで、言語能力構造に関わる要因を特定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進んだため。具体的には、研究2年目である平成24年度は、言語能力構造を実証的に調べた先行研究を広く収集し、吟味・コーディングし、分析・考察を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究3年目である平成25年度は、以下2点を行う。第1に、2年目からの分析・考察を完成させる。第2に、本研究の限界点を明らかにし、今後の研究が必要な方向性を考察する。その後、論文にまとめ国際誌に投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究を効率的に進めるために、調査・研究費および英文校正費として使いたい。
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Research Products
(4 results)